話題のレクサス「極上SUV」が凄かった! スピンドルボディ採用の新型「RX」何が魅力? 見て・触った印象は?

5代目となったレクサス新型「RX」。多くのユーザーから注目あれるモデルですが、実際にはどのような魅力があるのでしょうか。

新型「RX」はどんな印象を持つモデルなのか

 2022年11月18日に発売されたレクサス新型「RX」は高い注目を集めています。
 
 日本では主に3グレードが展開されますが、どのような違いがあるのでしょうか。

ラグジュアリーSUVですね! 新型「RX」は何が変わったのか?
ラグジュアリーSUVですね! 新型「RX」は何が変わったのか?

 RXは、1998年にラグジュアリーSUVのパイオニアとして誕生し、現在ではレクサスのグローバルコアモデルとして今回、5代目にフルモデルチェンジ。

 日本で発売されるグレードは、2.4リッターターボエンジンを搭載する「RX350 “version L”(FF/AWD)」、「RX350 “F SPORT”(AWD)」。

 2.5リッターエンジン+プラグインハイブリッドシステムを搭載する「RX450h+(E-Four)」。

 そして走りの楽しさにこだわった、2.4リッターターボエンジン+ハイブリッドシステムを搭載する「RX500h “F SPORT Performance”(AWD)」のラインナップです。

 それぞれ乗った印象は、同じ新型RXながらパワートレインの差によって別のクルマのように感じられます。

 ガソリン車となるRX350(試乗はF SPORT)は、踏めば踏むほど心地よい加速感に加えて、RX450h+やRX500hよりも車重が軽いことによる軽快感が印象的です。

 プラグインハイブリッド車となるRX450h+(試乗はversion L)は、レクサス初のプラグインハイブリッド車となったNX450h+とは異なるひとつ上の上質な走りが印象的なほか、EV走行時でもNX450h+と比べてより滑らかな走行フィーリングとなっています。

 そしてRX500h “F SPORT Performance”は、RX350やRX450h+とまったくの別物といえる存在で、極端にいえばSUV版スポーツカーといえるほどのパフォーマンスを発揮します。

 乗っていて唯一気になるのはエンジンの雑音です。全グレードに共通してアクセルを少し踏み始めた際にザラザラというエンジン音が車内に入ってきますが、全体的な静粛性が高いため余計に目立ってしまう部分となり、これは新型NXでも同様だったため、オーナーの所有感を満たすためにも改良して欲しい部分です。

 なおワールドプレミア時に存在が明かされた「RX350h」が今回導入されない経緯についてレクサス広報部は「日本市場でもハイブリッド車の人気が高いことは理解していますが、昨今の部品供給などの観点から初期導入は見送りました。ただし、早期での国内導入を目指しています」と説明しており、今後の動向にも注目です。

 では、先代モデルと比べたボディサイズはどのように変わったのでしょうか。全長4890mm×全幅1920mm(+25mm)×全高1695mm(-5mmから-10mm)、ホイールベース2850mm(+60mm)となりました。

 またトレッドを前15mm、後45mmずつ拡幅するほか、軽量化と低床化により重心高を先代から15mm下げています。

 エクステリアにおいて、これまでのレクサスモデルと異なるのは「スピンドルグリル」からボディとグリルの境界を融合させた「スピンドルボディ」という塊造形とグリルの冷却機能を両立するデザインを取り入れたことです。

 これにより、これまでのスピンドルグリルとはまた違った印象となるほか、新型RXとしての存在感を大きく示しています。

 スピンドルボディのデザインはversion Lでは格子状のようなもので、F SPORTはメッシュ状のものを採用。

 さらにF SPORT Performanceでは、より低重心に見せるボディ同色のロアパーツや、ウィンドウグラフィックを引き締めるブラックステンレスのウィンドウモールが専用装着されています。

 また新型RXの発表時にSNSでは「せっかくスピンドルグリルが定着したのに…」「スピンドルボディってどうなの?」という声が聞かれましたが、実車を見ればボンネット先端部がスピンドルボディと違和感なく融合されており「これカッコいいじゃん」という印象を持ちます。

 唯一気になるのはRX350 “F SPORT”のフロントバンパー下部に採用されたメタル調加飾で、そこだけ浮いている印象を持ちますが、関係者によれば「北米などではこのようなデザインが受けている」といい、市場規模のニーズに対応するゆえの部分なようです。

 インテリアでは、より運転操作に集中できるコックピット思想「Tazuna Concept」を採用することで歴代RXが大切にしてきた開放感や居心地の良い上質な空間を目指しました。

 14インチタッチディスプレイをインパネセンターに配置し、多くの機能をディスプレイ内のソフトスイッチに集約。

 さらに、version Lにはミアニリン本革シート(運転席・助手席ポジションメモリー/運転席・助手席ベンチレーション機能付)を採用し、F SPORTでは“専用本革・ウルトラスエードスポーツシート(運転席ポジションメモリー/運転席・助手席ベンチレーション機能付)となっています。

 そのほか、インテリアの質感を大きく向上しており、目に見えない部分にまでこだわった配慮がほどこされています。

 例えば、ダッシュボードには樹脂面と肌触りの良い素材面で構成されていますが、目に見えないかつ手の届かない場所まで肌触りの良い素材が採用されていることや、ドアポケット内部までレザーが巻かれているうえに底面にはフェルトを用いることで触った際に心地よさを感じます。

 一方でNXの場合、2014年に登場した初代では新型RX同様にダッシュボードのレザー配置やポケット内部までこだわっていましたが、2代目となる現行では全体的に先進感あふれるデザインになったものの、細部のこだわりは薄れていたこともあり、このあたりは前述同様にオーナーの所有感を満たすためにも改良して欲しい部分かもしれません。

 予防安全機能や運転支援技術も進化しており、最新の「Lexus Safety System +」や「Lexus Teammate」を採用。

 一例として、運転状況に応じて適切な操作サポートをおこなう「プロアクティブドライビングアシスト」や、「ドライバーモニター」との連携により「プリクラッシュセーフティ」「レーダークルーズコントロール」「レーンディパーチャーアラート」「ドライバー異常時対応システム」などが最適制御をおこないます。

 そのほか、「ドライブレコーダー(前後方)」の設定に加えて、後方車両が非常に接近した場合には「周辺車両接近時サポート(録画機能・通報提案機能)」が機能します。

「プロアクティブドライビングアシスト」は新型「NX」にも採用されていますが、新型RXではドライバーの運転を先読みする操舵アシストが進化しています。

 実際に運転してみると、車線内を走行している場合ではとステアリングの反力変化によってカーブなどをスムーズに曲がれるため、運転が上手になったように感じられます。

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