夏に「サンダル運転」増加? 「ついやりがちな行為」違反対象になる? ペダル操作に支障をきたす恐れも
靴の違いによって運転の危険性も異なる
また、運転にふさわしい靴については、JAFが2021年に実証実験をおこなっているデータもあります。
近年、ペダルの踏み間違いなどの誤操作による交通事故が注目されていますが、その背景には、靴の違いによる運転操作のしにくさも挙げられています。
そこで、JAFでは、靴の違いがどれほど運転操作に影響を及ぼすのか実験をおこないました。
結果として、サンダルで運転した場合では、足と靴の密接度が低く、ペダルの移動や操作をする際に脱げやすかったり、思ったようにペダルを踏み込むことができなかったり、ペダルに引っかかってしまう場面もあったようです。
このような靴では、急なアクシデントへの対応が遅れてしまったり、誤操作が起きたりすることが考えられ、運転に支障が出る可能性が高いといえます。
また、ハイヒールでのクルマの運転は、ヒールの高さ分だけ、踵の位置が上がってしまい、つま先だけの操作になりやすいという結果も出ています。
さらに、げたに関してもサンダルと同様に、ペダルの移動や操作をする際に脱げやすく、運転には適さないという結果になっています。
こうした実験の結果を考慮しても、クルマを安全に運転するためには、足が固定されていて脱げにくく、靴底がなるべくフラットな靴を選ぶことが望ましいでしょう。
※ ※ ※
サンダルやハイヒールといった靴で運転することは、周囲の交通にも危険を及ぼす可能性があります。
おしゃれを楽しむのは、もちろん個人の自由ですが、運転の際にはスニーカーに履き替えるなど、安全に配慮するようにしましょう。
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