なぜ? 1億円超えの「スカイラインGT-R」存在? 極上R34が高額取引される納得の理由とは
大人気映画シリーズ「ワイルド・スピード」で主人公ブライアン・オコナーを演じた俳優の故ポール・ウォーカー氏。プライベートでも大のクルマ好きとして知られるポール・ウォーカー氏が実際に乗ったという通称R34の「スカイライン GT-R(BNR34)」が販売されているとして話題となっています。
R34こと日産「スカイラインGT-R(BNR34)」に日本車史上でも記録的な高額プライスがつけられたワケ
世界中で大ヒットを続けている映画「ワイルド・スピード」シリーズ。
主人公ブライアン・オコナーを演じた俳優の故ポール・ウォーカー氏は、プライベートでも大のクルマ好きとして知られています。
そのポール・ウォーカー氏が実際に乗ったという日産「スカイライン GT-R(BNR34型)」が販売されているとして話題となっています。
2001年にシリーズ最初の作品が封切られて以降、現在までに「ファスト・サーガ」と呼ばれる9作の本編と、多くの関連作品が公開されています。
ワイルド・スピードシリーズの魅力は、なんといってもド派手なカーアクションです。
とくに1990年代から2000年代にかけての国産スポーツカーが多く登場し、アメリカにおける国産スポーツカーブームをけん引する存在となっています。
ワイルド・スピードシリーズももっとも人気の高い1台が、主人公であるブライアン・オコナーのR34型スカイライン GT-Rです。
鮮やかな「ベイサイド・ブルー」で彩られた美しいボディとダイナミックな走りは、映画を観た多くのファンを魅了してきました。
そんな特別なスR34型スカイライン GT-Rが、米国内で販売されていることが話題となっています。
販売しているのは、カリフォルニア州サンディエゴにある中古車販売店「Hive Auto Group」で、「2001 NISSAN MOTOREX R34 V SPEC II」というタイトルでリストされています。
R34型スカイライン GT-Rには海外仕様(左ハンドル仕様)が原則として存在しないため、米国内で走行させるためにはさまざまな問題をクリアする必要があります。
そのなかで「MOTOREX」社は、ごく少数のスカイライン GT-R(R34)を米国の規制に対応させた公道走行可能な状態で輸入しました。
しかし、このR34型スカイライン GT-Rが本当の意味で唯一無二の存在であるのは、2万1000マイル(約3万3800km)というこれまでの走行距離のほとんどがポール・ウォーカー氏によって築かれたものであるという点です。
この個体は、2000年代初頭に米国のタイヤメーカーであるBFグッドリッチのポスターに登場しており「ベイサイド・ブルー」のボディにゴールドのグラフィックスとストライプがあしらわれています。
心臓部に搭載されるの「RB26DETT」で、そこにNISMOカーボンエアイントレットパイプやグレディ製インテークマニホールドなどが組み合わされます。
トランスミッションは6速MTとなっており、サスペンションにはテイン製電子制御可変ダンパーを装着。
ほかにも、トラスト製ステンレススチールエキゾーストパイプ、スパルコ製4ポイントハーネスなどが目を引きます。
このR34型スカイライン GT-Rについて、「Hive Auto Group」は「このR34 GT-Rは一般的なものとは異なっており、真剣に購入を検討している人のみお問い合わせください」と説明しています。
価格については「応談」とされていますが、6月9日現在では85万ドル(約1億1360万円)となっているようです。
R34型スカイライン GT-Rについては、過去に新品同様の「 V SPEC II Nur」が約6000万円という価格で取引された例があります。
ただ、今回販売されているR34型スカイライン GT-Rにはそれをはるかにしのぐものであり、取引が成立すれば、日本車史上トップクラスの価格での販売となる見込みです。
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2014年に交通事故で他界してしまったポール・ウォーカー氏ですが、いまだにファンは多く、国産スポーツカーファンのなかでも伝説的な存在となっています。
そんなポール・ウォーカー氏が実際に乗ったR34型スカイライン GT-Rだけに、1億円を超える価格が付くのは必然のことといえるかもしれません。
なお、 2023年にはワイルド・スピードシリーズは10作目となる「ワイルド・スピードX」が公開される予定です。
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