レクサス新型「RX」発表! 都会的なプレミアムSUVのルーツである初代「ハリアー」とは

トヨタは2022年6月1日に、プレミアムSUVであるレクサス新型「RX」を発表しました。このRXの源流となったのが初代「ハリアー」です。都会的なSUVとして一世を風靡した初代ハリアーとは、どんなクルマだったのでしょうか。

レクサス新型「RX」が発表され、ルーツであるトヨタ初代「ハリアー」を振り返る

 トヨタは2022年6月1日に、レクサスブランドのプレミアムSUVである新型「RX」を発表しました。今秋には日本で発売される予定となっています

プレミアムなクロスオーバーSUVの先駆者だった初代「ハリアー」
プレミアムなクロスオーバーSUVの先駆者だった初代「ハリアー」

 RXはレクサスのクロスオーバーSUVではフラッグシップにあたり、日本で2005年にレクサスブランドが展開された後、2009年に3代目RXが日本でも販売を開始。今回、発表されたモデルは5代目です。

 このRXの源流となるモデルは日本で1997年に発売されたトヨタ初代「ハリアー」で、北米市場では1998年に、レクサス初代RXとしてデビューしました。

 そこで、新型RXのルーツで、都会的なラグジュアリーSUVの先駆けとなった初代ハリアーとはどんなクルマだったのか、振り返ります。

※ ※ ※

 現在もトヨタブランドのクロスオーバーSUVとして人気のハリアーは、前述のとおり1997年に初代が誕生。

 1996年に発売された6代目「カムリ」のプラットフォームをベースに、高級乗用車の基本性能とSUVの機動性や機能性をあわせ持つ、当時としてはかなり斬新なコンセプトのクルマとして開発されました。

 車名は英語で「小さな鷹の一種“チュウヒ”属の鷹」の名称に由来し、フロントのエンブレムもトヨタマークではなく鷹のエンブレムを装着していました。

 1994年に発売され、クロスオーバーSUVの基本的なコンセプトを確立した初代「RAV4」が大ヒットを記録しましたが、ハリアーは「スポーツ・ユーティリティ・サルーン」がコンセプトで、外観はRAV4ともクロスカントリー4WD車ともまったく異なる洗練された都会的なイメージのデザインを採用。

 ボディサイズは全長4575mm×全幅1815mm×全高1665mmと、当時としては堂々たるサイズを誇りました。

 フロントフェイスは斬新なスラントノーズを採用し、大きく傾斜したフロントピラーに流麗なサイドシルエット、上下2分割したヘッドライトとグリル、円をモチーフにしたテールランプなど、スポーティさとプレステージ性を表現。

 一方で、最低地上高は185mmを確保し、悪路走破性と良好な乗降性を両立していました。

 内装も使い勝手と居住性を重視して広いスペースとなっており、インパネシフトとすることでサイドウォークスルーも可能などミニバン的なユーティリティとしつつ、ラグジュアリーなモデルに不可欠な本革シートも設定されました。

 エンジンは最高出力140馬力発揮する2.2リッター直列4気筒(後に2.4リッターにスイッチ)と、上位グレードには220馬力を誇る3リッターV型6気筒を搭載し、トランスミッションはステアマチック付き4速ATのみで、駆動方式はFFと4WDを2タイプで、4WD車にはリアデフにトルセンLSDがオプションで用意されていました。

 また、3リッター車のエンジンマウントにはアイドリング振動を低減する「アクティブコントロール・エンジンマウント」を採用し、プレミアムSUVにふさわしい静粛性を実現しました。

 足まわりは4輪ストラットの独立懸架で、各部にパフォーマンスロッドや補強メンバーを配置して高剛性化したシャシと相まって、機敏なハンドリングと走行安定性を発揮しました。

※ ※ ※

 都会的で洗練されたスタイルに上質な内装と乗り心地など、初代ハリアーはそれまでのSUVにはなかった新境地を開拓し、日本のみならずアメリカでもヒットを記録。

 その後、ハリアーは代を重ねてもコンセプトは継承され、分派したかたちの新型RXでは、さらに上質なモデルに仕上がっているに違いありません。

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