なぜいま大人気? 全国にその数13万6000台! いつかは欲しい大人の隠れ家「キャンピングカー」の魅力とは
キャンピングカーといってもさまざまな種類がある
キャンピングカーにはさまざまな種類がありますが、日本で主流なのは、ハイエースなどのワゴン車をベースとしたものです。
アルミボディのアメリカンキャンピングトレーラーも超人気
見た目はワゴン車のままですが、内部にベッドやシンクなどのキャンピングカーの機能を備えた「バンコンバージョン(バンコン)」とトラックやハイエースなどのキャビンを使い、専用のキャンピングカーボディを載せた「キャブコンバージョン(キャブコン)」の2種類がほとんど。
近年は価格とサイズが手頃な軽自動車ベースのものも増加中です。ボディサイズが小さく価格も現実的な軽キャンピングカーは、1名から2名程度の就寝が基本になります。そのため、釣りやマリンスポーツなどのベース基地や夫婦2人旅、今流行中のおひとり様キャンプ「ソロキャン」などに活用されているようです。
またキャンピングカーまでの設備は備えず、後部をベッド化できる車中泊仕様のワゴンや軽自動車も人気です。
こちらは簡単なシートの変更や部品の追加など無改造で就寝スペースを確保できるもので、価格も比較的安価だったり、愛車に部品を追加すること作ることができたりするのもメリット。
また車中泊仕様が人気なのは、日本の環境の良さも反映されています。道の駅やコンビニ、温泉施設などが充実しているため、トイレ、風呂、食事に困るシーンがほとんどないからです。
これはキャンピングカーも同様で、いまやキャンプ場でも、住宅と変わらずきれいなトイレが整備されているため、後処理が必要となる車載のトイレは未使用だったり、非装着だったりするほどです。
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前出の日本RV協会によれば、近年のキャンピングカー人気を受けて、新規参入する企業も増えているとのこと。
それでもニーズに対して、キャンピングカーの流通数と生産台数が追い付いていない現状なため、業界の右肩上がりの成長に繋がっているようです。
これはキャンピングカーを生産するメーカーが中小規模の会社がほとんどで、年間の生産台数にも限りがあることも理由のひとつ。このため、バックオーダーを抱えているケースも多いのです。
またキャンピングカーの購入検討者の多くが、乗用車の購入よりも時間をかける傾向にあるため、急激な需要減が起きにくいという現状もあるようです。
Writer: 大音安弘(自動車ライター)
1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。
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