パイオニアから全く新しいデバイス「NP1」が登場!音声で操作する新しいコネクテッドの世界とは?
「NP1」ではどんな事が可能になる?音声とAIが可能にした4大機能とは
では具体的に「NP1」で一体何ができるのでしょうか。
パッと見た最初の印象はデザイン性にも優れる新型のドライブレコーダーに感じた「NP1」ですが、前出した坂本氏によれば、・スマート音声ナビ・クラウドドライブレコーダー・クルマWi-Fi・OTAによるサービスを追加できる「もっとカーライフ++(プラスプラス)」の4つの機能がメインとなります。
これにプラスしておすすめの使い方や新機能の追加情報、目的地検索・案内・録画映像の確認、「NP1」自体の設定などがより便利に行えるスマートフォン専用アプリ「My NP1」が用意されています。
今回の発表会はオンラインだけでなく、感染予防にも厳しく配慮した環境で開催されましたが、自動車メディアだけでなく、テレビ局や新聞、経済誌などのメディアからも多く参加していました。理由として冒頭と商品説明の後にも登壇した、矢原氏から発表される同社の今後について説明があることがわかっていたからです。
矢原氏は2019年12月に入社されて、翌年の1月1日付けで代表取締役 兼 社長執行役員に就任していますが、就任後からの事業運営に関しての安定化を目指した具体的な話(パイオニア再生プラン)などが語られました。
そして今回「NP1」に搭載されたモビリティAIプラットフォームである「Piomatix」をベースにパートナー企業と共に成長していくことが新生パイオニアの姿であることをアピールしました。
すでに同社は2021年3月期に2期連続で黒字達成しており、矢原氏によれば「社内の再建ステージは完了し、これからは成長投資ステージに入る」とコメント。“パイオニア愛”のある、外部からの新しい人材とプロパー社員と共に切磋琢磨しているそうです。
同時に「NP1」の事業化を担う「NP事業本部」をはじめ「SaaS Technology Center」や「サウンド事業統括グループ」などを新設しているとのことで今後のパイオニアの動きに期待がかかります。
また矢原氏は再度の登壇時にはPiomatixをNP事業部以外でも活用した製品を市場に導入していくことを明言。日本を皮切りに北米や欧州、アジアなどの世界戦略も視野に入れたものです。
さらに驚いたのは「NP1」は4輪車だけではなく2輪車向けのプロダクトも開発している点です。矢原氏は「2輪車ユーザー向けのプロダクトでは音声インターフェイスという特徴を持つPiomatixを活用し、これまでにないようなすごい商品を開発中です」とコメントしました。
最後にターゲットとして見ている市場に関しても国内の新車500万台というより、国内保有台数である800万台、さらに言えば世界の保有台数約15億台を見据えているそうです。それもこの数字は4輪だけのもので、2輪に関しては世界最大市場のであるインドを含む7億台という巨大マーケットもビジネスのターゲットとして考えているそうです。
盛り上がった発表会の最後(後半)には「NP1」のCMに出演する千原ジュニアさんと藤本美貴さんが登壇しトークショーが行われました。
実際、体験してもらった2人からはCM撮影時のこぼれ話のほか、使ってみた感想なども出ていましたが、個人的に記憶に残ったのは千原ジュニアさんが「旧車に乗っているので、最新の機能が付いていない。でもNP1を付ければかなりクルマが進化する」といった趣旨のコメントでした。
まさに旧車を含めたユーザーへの訴求としても的を射ており、クルマ好きの千原ジュニアさんならではのコメントに思わず頷いてしまいました。
またトークショーの前には質疑応答が行われましたが、その中で「この商品が出ることでカロッツェリアブランドのカーナビは無くなってしまうのか?」といった質問がありましたが、それに関してはハッキリ否定、それぞれが独自のポジションで進化していくとのことなので現在のカロッツェリアファンは心配しなくて良さそうです。
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