ゴールド免許更新、家で受講OKに!「オンライン講習」4道府県で試行 自撮り3回など注意点も!?

ゴールド免許を更新するときの講習がオンラインで受けられるようになります。まず4道府県で試行がスタート。対象や手順はどのような形なのでしょうか。

マイナンバーカードや自撮りで本人確認

 ゴールド免許を更新するときの講習をオンラインで受けられる「オンライン更新時講習」モデル事業が始まります。

 警察庁は2021年12月9日、北海道、京都府、千葉県、山口県の4道府県で、2022年2月からこのモデル事業を試行的に始めることを明らかにしました。

 従来のリアル講習とともにオンライン講習も実施し、受講者が選べるようにします。

ゴールド免許対象のオンライン更新時講習モデル事業が始まる
ゴールド免許対象のオンライン更新時講習モデル事業が始まる

 優良運転者の免許証、いわゆるゴールド免許を更新するには、免許センターや警察署などで各種手続きに加え30分の講習を受ける必要があります。

 この講習について、スマートフォンやパソコンなどから専用サイトにアクセスして講習動画を見る方法も追加し、受講者の利便性向上を図ります。

 対象者は、現時点では、北海道、千葉県、京都府、山口県の4道府県で、マイナンバーカードを保有しており、かつ、高齢者講習を受講しない70歳以下です。

 対象者には2021年12月下旬から、更新通知はがきが順次送られます。

 オンライン受講をする場合は、免許更新手続きの前にオンラインでの受講が必要です。

 専用サイトにアクセスし、マイナンバーカードによる認証を受けます。認証には、スマートフォンやパソコンの外付けICカードリーダー(パソリなど)を使います。

 講習は、10分の動画を3本見ることになり、それぞれ時間をおいて視聴することも可能です。

 動画の視聴後はリアル講習と同じように確認テストがありますが、オンラインの場合は、1本(10分)ごとにおこなわれます。

 また、本人が受講したことを証明するため、各動画が終了するごとに自分の顔を撮影し送信する必要があります。

送付画像は新しい免許を受け取る際に、警察官が受講した本人であることを確認するために使われます。

 注意点としては、講習がオンライン化しても、免許証の更新手続き自体は免許センターや警察署でおこなわれることです。

 更新申請書や必要書類の確認・提出、視力などの適性検査、写真撮影で足を運ぶことになり、手数料はリアル講習の場合と同額です。

※ ※ ※

 このモデル事業は、2023年3月まで効果検証を実施。その後およそ1年かけて全国実装に向けてシステム改修を進めます。

 この間、使い勝手や講習以外の更新手続きのオンライン化、優良運転者以外への対象者拡大なども検討しつつ、2024年度末には、全国でオンライン講習が始まる計画です。

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