なぜ日本でこんなに人気? ルノー「カングー」の歴史と魅力とは
2021年3月、フランス本国でルノー新型「カングー」が登場しました。14年ぶりとなるフルモデルチェンジですが、2021年中には日本に上陸することはないとのことです。そんななか、同年7月には現行型カングーに最後の限定車「カングー リミテッド ディーゼルMT」が登場、またたく間に完売となりました。なぜカングーはこれほど人気なのでしょうか。
日本で発売されてから12年 ロングセラーの現行カングー
2021年3月、フランス本国でルノー新型「カングー」が登場しました。14年ぶりとなるフルモデルチェンジで登場した3代目カングーですが、日本導入時期は未定で、2021年中に発表されることはないそうです。
そんななか、この7月に現行型カングー最後の限定車となる「カングー リミテッド ディーゼルMT」が400台限定で発売されたところ、わずか数日で完売したそうです。
現行カングーが日本で登場したのは2009年のこと。つまり登場から12年経ってもなお、これほどの人気を博しているということになります。その理由はどこにあるのか考えてみます。
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初代カングーが本国で登場したのは1997年。ほどなくその使い勝手のよさやデザインが受けて世界各国に導入され、日本でも2002年3月に発売されると、徐々に広く認知されるようになっていきました。
筆者もこの頃にJAIAの試乗会の場でドライブしたのが初めてでしたが、やがてこれほど人気者になるなんて当時は思いもしませんでした。
初代カングーのスリーサイズは全長3995mm×全幅1675mm×全高1810mm。全幅も1.7mを下回り、日本の5ナンバー枠に収まっていました。
当初は75馬力の1.4リッター自然吸気エンジンに4速ATの組み合わせだったところ、2003年にはマイナーチェンジで95馬力の1.6リッター自然吸気エンジンに換装し、顔つきも変わり観音開きのバックドアを選ぶことができるようになりました。
ボディカラーの選択肢が倍増したのもこのときです。走りも前期型に比べると見違えるようにパワフルになったと記憶しています。翌2004年秋に5速MTが追加されると、しばらくMT比率がATを上まわったという逸話も残しています。そんな初代カングーはグローバルで250万台を超えるヒット作となりました。
輸入車としては安いから良かったけど、新型は高そうな気がする。
並行ですけど、写真にグランカングーがありませんね