新車って現金で買うメリットある? 意外に「ローン」もアリ? 賛否ある購入法とは
日常生活で、クルマほどさまざまな購入方法があるものはほかにないかもしれません。複数の選択肢があるからこそ、いま現金で新車を購入するメリットがあるのかどうかについて考えてみました。
もちろん現金が「一番オトク」だが…
現在、新車の購入方法はさまざまです。現金はもちろん、割賦販売(いわゆる普通のローン)、残価設定ローン、厳密には購入ではありませんが、個人リースなども選択肢として存在します。

これらの購入方法のなかから「どれがオトク?」を論じるコンテンツがインターネット上で散見されますが、多くの場合、これはあまり意味のないものといえます。
新車の「購入」に関していえば、例外的な事例をのぞいて、現金で購入するのが総支払額はもっとも少なくなるのは当然であり、「オトク」を「1円でも安く購入できる」という意味でいうのであれば、それ以外の選択肢はないからです。
安く買うことばかりを重視して、必要な装備を削ったり、不本意ながら不人気車を購入したりするのは本末転倒です。
さらにいえば、1円でも安く購入することを重視するのであれば「そもそも新車である必要はないのではないか」という選択肢も生まれます。
一方、実際には現金購入以外の選択肢を選ぶユーザーは少なくなく、ブランドや地域にもよりますが、ある国産メーカーのディーラーでは、ローンの利用率が50%を超えるようです。
「現金で購入できないクルマに無理して乗るべきではない」や「ローンを組んでまでクルマに乗るのは見栄だ」という極端な意見もインターネット上では見られますが、これほど多くの人が、「無理して」あるいは「見栄」でローンを組んでまで新車を購入しているのでしょうか。
もちろん、なかにはそういう考えの人もいるかもしれません。ただ、それはそれで個人の価値観なので否定すべきものではないでしょう。
あるいは、生活にクルマが必要な地域に住んでいて、なおかつまとまった現金がない人は、ローンを活用せざるを得ないのも事実です。
さらにいえば、ディーラーの勧めでローンを組んだ人もいるかもしれません。多くの場合、ローンを組んで購入してもらうほうが、ディーラーの営業担当者の評価が上がる仕組みをとなっているからです。
しかし、こうしたさまざまな事情を考慮しても、やはりローンの利用率は高いように感じます。
筆者(PeacockBlue K.K. 瓜生洋明)は、ここになんらかの金銭的メリット、つまり、現金で購入するよりも、ローンを組んだほうが、ユーザーにとって「オトク」になるケースがあるのではないかと考えます。














