5代目に進化したメルセデスのベストセラーモデル

　メルセデス・ベンツ日本は2021年6月29日に新型「Cクラス」を発表し、2021年7月下旬から先行予約受け付けを開始すると発表しました。

　メルセデス・ベンツとしてさらなる電動化が推し進められたモデルで、かつ各種先進機能も搭載されたモデルとなりますが、そんな新型Cクラスには標準装着される装備以外にもさまざまなオプションが存在。装着可能なオプションをすべて装着した仕様の新型Cクラスは、はたしていくらになるのでしょうか。

　設定されるメーカーオプションをすべて装着した仕様で、フル装備の新型Cクラスがいくらになるのか、見ていきます。

　新型Cクラスのボディタイプはセダンとステーションワゴンの2種類です。

　また、それぞれいくつかのグレードが設定されますが、今回車両価格が発表されたのはISG（48Vマイルドハイブリッド）を搭載したモデル（ガソリンおよびディーゼルが存在）で、プラグインハイブリッド（ガソリンのみ）搭載モデルの車両価格は未定とされています。

　日本仕様の価格（消費税込、以下同様）が今回判明したISG搭載グレードのなかで、もっとも高額なステーションワゴンのディーゼルモデル「C220dアバンギャルド」（車両価格708万円）に、選択できるオプションをすべて装着した仕様の例を見ていきます。

　まず、新型Cクラスに設定されるメーカーオプションのなかで、内外装の印象を大きく変えるのがセットオプションの「AMGライン」です。

　スポーツ系に属するメルセデス・ベンツのサブブランド「AMG」の名前が冠されたAMGラインでは、スポーツサスペンションや5スポークの18インチAMGアルミホイールをはじめとした装備が与えられ、スポーティ感を増幅。

　フロントグリルは、立体的なスリーポインテッドスター（メルセデス・ベンツのエンブレム）を無数にあしらったスターパターングリルが新たにデザインされています。AMGラインのオプション価格は、32万6000円です。

　そのほかの装備としては「ARナビゲーション」が含まれる「ベーシックパッケージ」も注目されます。

　ARナビゲーションは、日本で販売されるDセグメント乗用車では初搭載となる装備で、車両前面の景色がナビ画面の一部に映し出され、進むべき道に矢印が表示されます。ベーシックパッケージの価格は15万4000円です。

　また、走行性能に寄与する装備として、同社の旗艦車種「Sクラス」譲りとなるリア・アクスルステアリングの設定もあります（AMGラインとの同時装着が必要）。

　約60km／h以下ではリアホイールをフロントホイールと逆方向に最大2.5度傾けることで小回り性能を向上させ、一方約60km／hを超えるとリアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大2.5度操舵することで、中高速域での安定性を高めます。

　リア・アクスルステアリングの価格は14万5000円です。

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　今回、新型Cクラスの「C220dアバンギャルド」（ステーションワゴン）で選択した装備は、前述のものも含め全部で6つです。ここにディーラーオプションとして定番のフロアマットを加えると、選択した装備の一覧は次のようになります。

●メーカーオプション（総額：141万7000円）

・有償色：ヒヤシンスレッド（21万1000円）

・ベーシックパッケージ（15万4000円）

・AMGライン（32万6000円）

・レザーエクスクルーシブパッケージ（34万8000円）

・リア・アクスルステアリング（14万5000円）

・パノラミックスライディングルーフ（23万3000円）

●ディーラーオプション

・フロアマットプレミアム（7万2600円）

　以上の装備を選択した「C220dアバンギャルド」（ステーションワゴン）の価格は、856万9600円となりました。

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　1982年に登場したW201型「190クラス」を起源とするCクラスは、歴代モデルにおいてDセグメントのベンチマーク的な存在とされ続けていました。

　7年ぶりの全面刷新となった新型Cクラスも、旗艦車種となるSクラス譲りの先進装備や、精度を高めた安全運転支援システムなどの採用などで魅力を大きく高めており、目が離せない存在になっているといえそうです。

　また、今回発表されなかったプラグインハイブリッド搭載モデルの日本での価格も注目されます。