バブルは日本が輝いていた! セルシオ&R32が誕生した「1989年」が凄すぎた伝説とは
ロードスターと工藤静香とWinkと…
3台目は、マツダが誇るユーノス「ロードスター(NA型)」。当時、オープン2シーターのジャンルは絶滅寸前といわれていましたが、このクルマの爆発的ヒットによって、世界中のメーカーが2匹目のドジョウを狙いにいくことになるのです。
200万円以下で買える手軽さとマツダが提唱する「人馬一体」の如きドライブフィールで人気を博しただけに、都内でも赤や青のロードスターをあちこちで見かけました。
ドライバーズシートを見ると、渋カジの学生やラルフローレンで決めた社会人がステアリングを握っていたものです。
ちなみに漏れてくる音楽はたいていユーロビートで、都心を離れるとWinkや工藤静香が多かった気がします。
「軽く、小さく、運転が楽しい」欧州車のお家芸に日本車の持つ「丈夫で安心」という価値が加わり、国内販売月3000台を誇ったロードスターに続けとばかりにBMW「Z3」、ローバー「MGF」、フィアット「バルケッタ」、ポルシェ「ボクスター」などが次々と登場していきました。
今回、紹介した3台以外にも数多くの名車が誕生したミラクルイヤーとなる1989年は、日本の自動車メーカーがもっとも輝いた時代だったのかもしれません。
ちなみにこの年の暮れ、三菱地所がアメリカのロックフェラー・センターを買収し、日経平均株価は史上最高値の3万8957円44銭をつけましたが、年明けから株価は下落し、バブル崩壊へと突き進んでいったのでした。
1 2
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。