究極の大人のオモチャは700万円オーバー! ブガッティ製キッズカーはカスタムもハンパない
もっとも高価な仕様が720万円から。カスタム費用は……?
ここで紹介するヴィテッセ・スペックのベイビーIIには、デザイナーと協力して生み出された「Jetex Orange」というボディカラーが採用されている。
さらにツーリングパックが装着されているというが、その内容はハイパワーのLEDヘッドランプ、ブレーキライトのパッケージ、マッドガードとフェンダー、そしてアップグレードされたワイヤーハーネスなどだ。
●キッズカーの域を超えた大人のオモチャ
エクステリアでも、ブガッティのアトリエで装着されたアイテムは多い。パーソナライズされたライセンスプレートや、3D高解像度ステレオリトグラフィを使用して作成されたミラー裏側とステアリングホイールにあるクローム反射式ロゴが高級感を増している。この3Dプリント技術は、ホイールナットカバーの製作などにも使用されており、このカバーにもクローム反射式ロゴが施されている。
インテリアでは、プレミアムレザーシートが、パールメタリックとペブルグレインで仕上げられている。
さらにこのベイビーIIのカスタマーは、トランスポートケースもオーダーしており、ボディカラーと同じオレンジで塗装されたケースで安全にベイビーIIを運ぶことができる。
オリジナルのブガッティ・ベイビーと同様に、これらのベイビーIIにも個別のシリアルナンバーが付されている。またベイビーIIには、コレクター向けの3つのバージョン、「Vitesee(ヴィテッセ)」、「PurSang(ピュール・サン)」、「Base(ベース)」が用意されている。
ピュール・サンはヴィテッセと同じパワートレインを持つものの、ボディはアルミニウム製。タイプ35時代の伝統的な製造方法を継承しているため、1台分のボディを製作するのに、驚くことに200時間もの時間を必要とするという。
ベイビーIIのパフォーマンスは、どれもブガッティの名に恥じないものだ。ベースモデルには2タイプの運転モードがあり、最高速が20km/hの初心者モードと、45km/hのエキスパートモードの選択が可能。ヴィテッセとピュール・サンでは、さらに最高速で70km/hを達成することができるという。10kW(13.4bhp)の最高出力と車両重量230kgという軽さから、0−60km/h加速は約6秒という速さだ。
1926年、エットーレが自分の息子のために製作したことに始まる、ブガッティ・ベイビー。今回誕生した500台のベイビーIIも、ブガッティの熱狂的なエンスージアストによってわずか3週間でソールドアウト。
価格はピュール・サンが約720万円から、ヴィテッセが約540万円から、そしてベースが約370万円からとなっているが、モルスハイムでの個別カスタムの費用は当然ながらカスタム内容によって異なってくる。おそらく数百万円から数千万円のカスタム費用が掛かることは容易に想像できそうだ。
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