【ヤバい!】畳仕様の究極軽キャンパー爆誕! キャンプよりお遍路に最適!? 極上な旅空間とは
気軽にアウトドアや車中泊が出来る軽キャンパー。昨今、人気が出て来ている軽キャンパーですが、新たに「お遍路仕様」が登場したといいます。
お遍路仕様の軽キャンパーとは?
四国には、弘法大師が作った八十八カ所の寺院を巡る「お遍路」という旅の形があります。
一生に一度はお遍路に出かけてみたいと思っている人も少なくないといいますが、そんなお遍路に最適な軽キャンパーが誕生したといいます。
お遍路は一番札所の霊山寺(鳴門市)から八十八番札所の大窪寺(さぬき市)まで、四国内をぐるり一周する旅です。
その距離は、何と約1500kmにもなります。金剛杖と呼ばれる弘法大師の化身の杖を携えて、お遍路装束で歩いて巡るイメージが一般的だと思いますが、お遍路のためのツアーなどを企画している「あなぶきトラベル」によれば、歩き遍路の平均的な所要日数は約50日、かかる費用は約50万円になります。
時間とお金を節約するために、最近ではクルマでお遍路に出かける人も少なくないようです。
これだと、所要日数は約13日、費用は20万円強とかなりの圧縮になります。
しかし、これは宿泊費やレンタカー費込みの金額。さらに予算を圧縮したいとなれば、やはりキャンピングカーがベストチョイスとなるのではないでしょうか。
実は、クルマ遍路のためのキャンピングカーが存在しています。それは、スズキ「エブリイ」をベースにした岡モータース製の軽キャンパー「ミニチュアクルーズ 遍路」。
同社のヒット商品であるミニチュアクルーズを和風インテリアにしたモデルです。
同モデルが誕生したのは、今から5年前。2016年は閏年で丙申(ひのえさる)に当たった年でした。
これはお遍路にとって特別な意味を持った年だったと、岡モータースの広報担当者はいいます。
「閏年は、遍路においては“逆打ち”といって八十八番札所から逆回りするんです。
しかも丙申は60年に一度。四国にある弊社として、何か遍路に関する企画ができないかということで、前のモデルにあたるミニチュアクルーズ 遍路バージョンを作りました」
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このモデルは、現行型とは使用している部材などが異なっているものの、ほぼどの原型が出来上がっていました。
内装は木目家具を彷彿させる高硬度メラミン&軽量芯材を使った家具、障子はアクリル、畳は柄がプリントされたレザーマット。一見するとすべて日本建築の素材を使っているようですが、耐久性を考慮した素材になっています。
しかし、その車内はまるで茶室のような雰囲気。床の間風の棚が備わり、さらにお遍路に欠かせない金剛杖や笠を架けるホルダー、フックも装備されています。
「杖ホルダーは頭上にありますが、これは実は考慮されている場所。金剛杖は弘法大師の化身といわれているもので、お遍路さんには大切なものなのです。だから床に置かないように、頭上にホルダーを設置しました」(岡モータース広報)
もちろん、キャンピングカーとしてのスタンダードな装備は万全。サブバッテリーや走行充電システム、インバーターなどが標準となっていますので、とりあえずはそのままでお遍路旅に出かけることができます。
オプションでシンクなどを付ければ、さらに快適な車中泊ができるでしょう。
ちなみに岡モータースの社長も、この軽キャンパーでお遍路に出かけたとのことで、居住性は検証済みとのことです。
クルマ遍路をする人はもちろんのこと、和風インテリアが好みというキャンパーにも売れているそうです。
キャンピングカーでのお遍路旅は、日数や費用を抑えられるというだけでなく、「自分のペースで旅ができ、しかも自由に観光なども取り入れられる」ことだと、あなぶきトラベルの営業担当者は話します。
時節柄、お遍路に行く人は大幅に減っているようですが、世情が落ち着けば遍路みちは再び多くの人で賑わうはず。
そのときは、この雰囲気たっぷりな、ミニチュアクルーズ 遍路で出かけてみてはいかがでしょうか。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
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