軽トラがキャンプ場に大変身! どこでも荷台泊? トランスフォーマー・軽トラとは

最近では、アウトドア・キャンプ・車中泊が流行っていますが、なかでも軽トラでおこなうキャンプが人気だといいます。どのような流行があるのでしょうか。

キャンプ場に大変身? トランスフォーマー・軽トラとは?

 ここ数年、キャンピングカーの需要が右肩上がりになっています。

さらに2020年からの新型コロナ禍の影響によって余暇の形態が変わり、家族でキャンピングカーで出かけたいという人が増えているといいます。

軽トラがどこでもキャンプ場に大変身? かるキャン「ナゲット」とは?
軽トラがどこでもキャンプ場に大変身? かるキャン「ナゲット」とは?

 キャンピングカーは毎年ニューモデルが登場するものの、基本的な構造や装備はほとんど変わりません。

 電装系などの進化は見られますが、革新的に変化することがないカテゴリーです。

 そのため、市場はユーザーの目を惹きつけようと、さまざまな趣向を凝らした“新種”を投入しています。

 欧米の車中泊文化「バンライフ」のインテリアを取り入れたモデルが多数登場したことは、まだ記憶に新しいところです。

 最近のムーブメントといえば、軽トラックベースのキャンピングカーが2年ほど前からジワジワと人気になっていることです。

 軽トラックに荷台にキャンパーシェルを載せたトラキャンや、後部をまるっと架装したキャブコンは従来もありましたが、最近のトレンドになっているのは、よりベース車両を活かした形状のものです。

 軽トラックにオリジナルの幌を張ったり、パネルバンの内部に車中泊装備をインストールするといった類いのモデルです。

 荷台は約2mの床長があるため、十分な就寝スペースが取れますが、2名で車中泊をするのではなく、ドライバー1人にペットやレジャーアイテムを載せて出かける、いわゆるソロキャンプ用として使っている人が多いようです。

 軽トラックというと、作業などに使われている実用車の体を思い浮かべる人もいると思います。

 しかし、軽トラックキャンパーの特徴のひとつが、見た目のスタイリッシュさにあります。

 フロントマスクをドレスアップし、リフトアップサスペンションを付け、さらにはルーフラックなどを装着するのがスタンダードになりつつあります。

 そうしたなかで、コイズミ「かるキャン・ナゲット」は、さらに新種の軽トラックキャンパーといえるものです。

 このモデルは、広島県のカスタムブランド「ドリブン」とのコラボで誕生。

 旧モデルのスズキ「キャリイトラック」(マツダ・スクラムトラックでも可)をカスタムした「ベビトラK-150コンプリートカー」と、さまざまなアイテムが収納できる「Dプロイボックス」、そして市場で人気のジェームスバロウドの「SPACE Compact」と「収納式小型テント」が装着されています。

 フロンマスクのデザインは、フォード「F-150ピックアップトラック」をトリビュートしたもので、荷台周辺はオーバーランドに使われる車両のような雰囲気になっています。

 Dプロイボックスには、簡易型のシンクが付いているほか、シャワールームとして使える小型テントが付いています。

 そのため、野営地で調理をしたり、簡単に入浴を済ませることも可能です。

 ポップアップ式テントの寝心地は申し分なく、厚手で適度な弾力性のあるベッドマットによって、本格的なキャンピングカー以上の寝心地を味わうことができます。

 ボックスのなかに生ゴミや簡易型トイレを収納すれば、周囲に臭いをまき散らすこともなく、公衆衛生や環境も考慮されています。

 さらにボックスは着脱式で、軽トラックとして使いたい時は荷台から降ろすことが可能です。

 幌タイプやパネルバンタイプとは、一線を画す、新しいタイプの軽キャンピングカーなのです。

「軽なら維持費が大幅に安くできますし、駐車保管場所にも困りません。

 かるキャン・ナゲットは、レジャーユースもさることながら、災害支援で被災地に出かけたボランティアが、現地に余分な負担をかけることなく自活できるようにというコンセプトもあります。

 ベース車も中古の軽トラックを使いますので、装備も含めて予算に応じたキャンピングカーを作ることが可能です」(コイズミ広報担当者)

※ ※ ※

 一見すると、アメリカ軍の「L-ATV」のような雰囲気を持ったかるキャン・ナゲット。

 幌やパネルバンの軽トラキャンパーとはひと味違う、ラギッドな雰囲気を持っています。

 4WDを選べば悪路走破性もアップするので、山奥でひっそりキャンプをしたいというソロ派にはぴったりな1台なのではないでしょうか。

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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2件のコメント

  1. キャンプ場に泊まるなら普通のテントの方が良いし、気軽に車中泊するならルーフテントだと道の駅とかが全てNGになってしまうから使い難いのではないかな。

  2. 荷台に1人でも簡単に載せられる軽量シェルどこか作ってくれたらその方が売れそう
    軽トラ買わないから知らんけど

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