何が問題? 高級カーシェア投資問題、従来の個人間方式と何が違っていたのか
2020年10月8日に600名以上の投資者に対して、事業停止の連絡を行ったことから明るみに出てきたスカイカーシェアの破綻。11月20日に運営母体となる(株)SERIASなど合計4社が11月20日、東京地裁に破産を申請しました。今回は、この高級カーシェアと従来の個人間カーシェアの違いを紹介します。
カーシェアには個人間と法人と2種類あり
ニュースなどで話題となっているスカイカーシェアの「高級カーシェアの投資詐欺問題」。
この高級カーシェアは、個人間カーシェアの形式をとるものの、エニカに代表される個人間カーシェアリングサービスとは諸々の内容が大きく異なっています。
では、法人カーシェア(レンタカー型カーシェアリング)や従来の個人間カーシェアとは、どのような違いがあるのでしょうか。
2020年10月8日に600名以上の投資者に対して、事業停止の連絡をおこなったことから明るみに出てきたスカイカーシェアの経営破綻問題。
実際、カーシェアリングサービスには、大きく分けて「法人カーシェアリング(レンタカー型カーシェアリング)」と「個人間カーシェアリング」の2種類があります。
レンタカー型カーシェアリングとは、タイムズやオリックスなどの法人が運営するカーシェアサービスです。
運営会社が用意した車両を時間単位で貸し出すサービスで、レンタカーと同様に自家用自動車有償貸渡業となるため、道路運送法第80条第1項による許可が必要で、ナンバーもレンタカー同様「わナンバー」となります。
レンタカーと違って、短時間(10分から15分単位)から利用可能で、コインパーキングやマンションのシェア車両専用区画などにて24時間(例外あり)無人で貸し出しや返却が可能です。
近年はホンダの「Every Go」や日産の「e-シェアモビ」など自動車メーカーが展開するカーシェアリングも人気を集めています。
一方で個人間カーシェアリングは、法人が運営するカーシェアリングアプリなどを介して、個人オーナーが提供する車両をドライバーがシェアする形態のカーシェアリングです。
共同使用という観点から「わナンバー」として登録される有償貸渡業とはなりません。
シェア料金は「月額維持費の1日分」という設定になるため各オーナーが自由に設定できます。
個人間カーシェア最大手のエニカでは、車種、年式、購入価格、自動車保険料、駐車料金など、車両購入に関わる費用や月々の維持費などを専用サイトで入力して上限のシェア料金が自動的に算出されます。
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