なぜ「早くタイヤ交換したい」!? 暖冬から一転? 2020年冬 スタッドレスタイヤの価格は変化する?
昨シーズンの冬は暖冬で、スタッドレスタイヤの出番も少なく、販売が低迷したといわれていますが、2020-2021年の冬は例年並みの降雪量の予報が出ており、冬支度も例年通り必要となります。スタッドレスの販売や価格はどうなりそうなのでしょうか。
新型コロナ禍でタイヤ交換での「密」避ける動きも
2019年から2020年にかけての冬は暖冬で、スタッドレスタイヤの出番も少なく、販売状況が低迷していました。しかし、今冬は例年並みの降雪量の予報が出ており、冬支度も例年通り必要となります。
スタッドレスの価格や販売動向はどのようになっているのでしょうか。
2020年12月から2020年2月にかけての日本の天候は、全国的に記録的な暖冬となりました。そのため、冬の降雪量は全国的にかなり少なく、北・東日本日本海側で記録的な少雪となりました。
しかし、2020年9月25日に気象庁が発表した「冬の天候の見通し(2020年12~2月)」によると、北日本日本海側では冬型の気圧配置が弱いため、降雪量は平年並みか少ない一方、西日本日本海側では冬型の気圧配置がやや強いため平年並みか多い見込みとの予報を出しています。
そのため、今シーズンの冬は例年通りの冬装備の準備が必要となります。
そこで、最新のスタッドレスの販売状況をカー用品専門店担当者に話を聞きました。
――昨年は高いといわれていたかもしれませんが、今年のスタッドレスタイヤ価格の見通しはいかがですか。
誤解のないようにお伝えしますと、昨年は2019年10月にタイヤメーカーによる出荷価格の値上げがありました。また、暖冬だから、厳寒だからといって店頭表示価格の上げ下げをすることはありません。従いまして、今年の店頭価格は“昨年並み”となります。
――直近のスタッドレスの売れ行きはいかがですか。
昨シーズンの記録的暖冬により、スタッドレスタイヤを新規で購入されなかった方、春先の新型コロナにおける外出自粛からスタッドレスタイヤを履きつぶした方の流れから、今年の売れ行きは例年並みの動きとなっています。
また、コロナ禍、密にならないようにという消費者心理から早めに交換される方も増えています。
――仮に暖冬になった場合でも、降雪地域ではスタッドレスタイヤは履いておいたほうがおすすめといったことはありますか。
降雪エリアでは、暖冬とはいえ朝晩は冷え込み、路面凍結が起こります。路面が凍っているとノーマルタイヤでは滑ってしまい大変危険です。降雪エリアはスタッドレスタイヤへの交換が必須だと考えています。
※ ※ ※
2020年から2021年にかけての冬は、降雪量も例年並みに戻る予想ですが、スタッドレスタイヤの販売状況も価格も例年並みということで、とくに大きな変化はなさそうです。
カー用品専門店では毎年スタッドレス交換時期は混雑し、店内で長時間待つような状況となっています。
前述のとおり、新型コロナウイルス感染拡大防止もあり、ぎりぎりになって店内が混雑している時期に交換するのではなく、早めの準備や交換が良いでしょう。混雑する前の早めのスタッドレス交換を推奨している店もあるようです。
一度雪が降ると、スタッドレスタイヤの交換で店内が大混雑します。また品切れの可能性もあり、代わりとなるタイヤチェーンも人気のサイズは品切れを起こしてしまいます。
必要なときに買えないということのないよう、雪が降りそうになる前に、早め早めの行動が大切です。
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