「ミウラ」の落札価格から検証! ランボルギーニは収集価値があるのか!?

コロナ禍で世界のパラダイムシフトが進むなか、クラシックカーの価格にも変動が起きている。そこで、ランボルギーニのクラシックカーのなかでもっとも優良案件である「ミウラ」のスペシャルな個体の落札価格から、ランボルギーニのクラシックカーは収集価値があるのか考察する。

クラシックカーの価格変動を示す「HAGI」とは

 収集価値のあるクラッシックカーの価格変動を示す指数として、「HAGI」指数と呼ばれるものがあることをご存知だろうか。

 HAGIとは「ヒストリック・オートモービル・グループ・インターナショナル」の意である。

 ランボルギーニのクラシックカーの場合は、「HAGI LPS」と表記するが、LPSとは、ランボルギーニのヒストリック部門でもある、「ランボルギーニ・ポロ・ストリコ」を示している。

ランボルギーニ「ミウラSVJ」は、2015年に189万7500ドル(約2億2580万2500円)で落札されたが、現在だとさらに高値であることも考えられる(C)2015 Courtesy of RM Sotheby's
ランボルギーニ「ミウラSVJ」は、2015年に189万7500ドル(約2億2580万2500円)で落札されたが、現在だとさらに高値であることも考えられる(C)2015 Courtesy of RM Sotheby's

 LPSが最新のHAGI指数として加わったのは2017年のこと。この指数に反映されるのは収集価値のあるクラッシックカーに限られるが、ランボルギーニの場合には「ディアブロ」を含め、ほとんどのモデルが指数に反映されている。

 このような指数は、市場の金融動向などによって常に変動することが一般的だが、全般的な動きでみると、ランボルギーニのモデルは上昇基調を示しているのが特徴である。

 ランボルギーニ・ポロ・ストリコでは、社内的に2019年の同時期に比べ、1.5から5.6%の下落と予想していたが、HAGI LPSによれば、逆に0.37%の上昇を見せた。フェラーリなどのライバルが、2020年の年初と比べ4%以上の下落という結果になったのとは対照的な結果である。

 LPSによれば、クラッシック市場でもっとも値上がりが激しいのは「ミウラ」、続いて「カウンタック」ということになるようだが、ミウラの高騰ぶりはとくに2000年代に入ってからは驚くべきものがある。しかもそのミウラに何らかの付加価値が加わった個体であれば、さらに価格は高騰している。

 そこで、RMサザビーズが開催した2010年10月「オートモービル・オブ・ロンドン」、そして2015年の「アリゾナ・オークション」に出品された、同一モデルの落札価格を比較しながら、その現実を探ってみたいと思う。

 2010年の落札から5年という時間を経て、再びRMオークションの舞台に戻ってきたミウラは、シャシナンバー:4892、エンジンナンバー:30640の1971年式「ミウラSVJ」である。

 事故により現存しないワンオフモデル、「J=イオタ」のレプリカとしてファクトリーで生産されたものの1台だ。

 出荷時の記録によれば、ボディカラーはホワイト、インテリアカラーはブルーとされているが、現在ではそれぞれガンディメタリック、タンレザーへと姿を変えている。

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