「ミウラ」の落札価格から検証! ランボルギーニは収集価値があるのか!?
コロナ禍で世界のパラダイムシフトが進むなか、クラシックカーの価格にも変動が起きている。そこで、ランボルギーニのクラシックカーのなかでもっとも優良案件である「ミウラ」のスペシャルな個体の落札価格から、ランボルギーニのクラシックカーは収集価値があるのか考察する。
クラシックカーの価格変動を示す「HAGI」とは
収集価値のあるクラッシックカーの価格変動を示す指数として、「HAGI」指数と呼ばれるものがあることをご存知だろうか。
HAGIとは「ヒストリック・オートモービル・グループ・インターナショナル」の意である。
ランボルギーニのクラシックカーの場合は、「HAGI LPS」と表記するが、LPSとは、ランボルギーニのヒストリック部門でもある、「ランボルギーニ・ポロ・ストリコ」を示している。
LPSが最新のHAGI指数として加わったのは2017年のこと。この指数に反映されるのは収集価値のあるクラッシックカーに限られるが、ランボルギーニの場合には「ディアブロ」を含め、ほとんどのモデルが指数に反映されている。
このような指数は、市場の金融動向などによって常に変動することが一般的だが、全般的な動きでみると、ランボルギーニのモデルは上昇基調を示しているのが特徴である。
ランボルギーニ・ポロ・ストリコでは、社内的に2019年の同時期に比べ、1.5から5.6%の下落と予想していたが、HAGI LPSによれば、逆に0.37%の上昇を見せた。フェラーリなどのライバルが、2020年の年初と比べ4%以上の下落という結果になったのとは対照的な結果である。
LPSによれば、クラッシック市場でもっとも値上がりが激しいのは「ミウラ」、続いて「カウンタック」ということになるようだが、ミウラの高騰ぶりはとくに2000年代に入ってからは驚くべきものがある。しかもそのミウラに何らかの付加価値が加わった個体であれば、さらに価格は高騰している。
そこで、RMサザビーズが開催した2010年10月「オートモービル・オブ・ロンドン」、そして2015年の「アリゾナ・オークション」に出品された、同一モデルの落札価格を比較しながら、その現実を探ってみたいと思う。
2010年の落札から5年という時間を経て、再びRMオークションの舞台に戻ってきたミウラは、シャシナンバー:4892、エンジンナンバー:30640の1971年式「ミウラSVJ」である。
事故により現存しないワンオフモデル、「J=イオタ」のレプリカとしてファクトリーで生産されたものの1台だ。
出荷時の記録によれば、ボディカラーはホワイト、インテリアカラーはブルーとされているが、現在ではそれぞれガンディメタリック、タンレザーへと姿を変えている。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。