究極のおもてなし車に海外が注目!? 日本以外でも人気が出そうな国内専用車3選
日本が誇るショーファードリブンカーも海外から注目されている!?
●トヨタ「センチュリー」
1960年代に日本を代表する自動車メーカーとなっていったトヨタは、国内最高のプレステージサルーンとして、初代「センチュリー」を1967年に発売。
トヨタ自らショーファードリブンカーと呼んでおり、皇室や政府関係者、企業の社長や役員など、VIPの安全かつ快適な移動を目的として開発されました。
トヨタの技術の結晶でもあるセンチュリーは多くのVIPたちに愛され、日本を代表する高級車となり、2018年に3代目へと進化します。
パワーユニットは5リッターV型8気筒エンジンと電気モーターによるハイブリッドで、最高出力は431馬力とVIPカーにふさわしいパワーを発揮。
デザインは2代目と比べてだいぶモダンになりましたが、全体のイメージを踏襲しているので、ひと目でセンチュリーとわかる外観です。
ボディサイズは全長5335mm×全幅1930mm×全高1505mmと、国内最大級の大きさを誇り、車内の居住性を向上させました。
手彫りの金型から作り出す鳳凰のエンブレムと七宝文様のフロントグリルで構成されるフロントマスクや、7層に渡る塗装、柾目(まさめ)の本杢パネルなど、「匠」と呼ばれる熟練の専任作業者たちが、感覚を研ぎ澄ませて手作業で組み立て、最終検査までをおこなっています。
センチュリーは「おもてなしの心」を具現化した高級車ですが、実はすでに海外メディアで話題になったことがあり、その静粛性や乗り心地が驚きをもって報道されました。
また、アメリカの日本車マニアのなかには、2代目センチュリーを個人輸入して乗っている人もいて、トヨタブランドの最上級車として注目されています。
トヨタはセンチュリーの輸出を考えていないようですが、現行モデルのプラットフォームは先代レクサス「LS」と共通なため、左ハンドル化も十分に可能です。
ちなみに、2代目センチュリーには左ハンドル仕様が存在しており、日本大使館やトヨタの海外拠点で役員用車両として使われていました。
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エンジンや装備が日本専用というモデルがありますが、完全な日本専用車はほとんどなくなってしまいました。たとえば中型以下のミニバンは、かつては海外で販売していませんでしたが、いまはアジア圏を中心に販売されています。
逆に、海外専用車は豊富で、各メーカーとも現地生産によって、それぞれの国のニーズに対応した車種をラインナップしている状況です。
多くのモデルはグローバルで販売することが必須なため、今後、日本専用車はさらに少なくなると予想されます。