日産3社連合が各地域で「担当制」敷く 「縮小均衡で足元固める」意図とは
日産とルノーの経営統合問題はいったん棚上げ?
果たして実現は可能なのでしょうか。すでにいくつかの課題も出てきています。
ご存知の通り、フランス政府はルノーの株を15%所有しています。アライアンスでおこなおうとしている縮小均衡策、当然ながら効率の悪い工場を廃止しなければなりません。
最初に閉鎖すべきは生産コストが高いフランス国内の工場となるのですが、それをフランス政府が強行に反対している状況です。
日産はすでに世界で2万人規模といわれる人員削減をおこない、生産キャパシティも縮小しようとしています。同じことをルノーがやらないと、絵に描いた餅になってしまう。
今回発表した新しいアライアンスの“設計図”は、3社で頑張らないと実現出来ません。今週末、ルノーも決算と今後の経営方針を発表するが、どうなるでしょうか。
もうひとつ。三菱の活力不足も、今回の記者会見で世界的に露見してしまいました。益子会長は記者会見の大半で下を向いており頭のテッペンしか見えず、海外のメディアから「寝てる?」といわれる状態。加藤社長もまったく存在感無く、記者からの質問にも明確な返答はありませんでした。
今回の会見、日産のグプタCOOの存在感が目立ったように思います。
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果たして、狙い通りにいくでしょうか。
今後は、縮小均衡策により利益の出る体質になり、そこからシェアを伸ばしていくとすれば、日産の技術や頑張りが重要になってきます。
まずは2年掛けてアライアンス全体で良い決算を出せるようにする、ということでしょう。ちなみにルノーと日産の経営統合は、数年単位で先送りになりそうな雰囲気です。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。
鼻クソ評論家が糞記事垂れ流して迷惑。