ベントレー新型「フライングスパー」のタッチスクリーンリモートは多彩な機能があり、後部座席の乗員はこれまでにないほどさまざまな機能を操作できるようになり、快適性をより緻密に調整することができるようになった。

　細部に至るきめ細やかなこだわりと、最新世代のテクノロジーが一体化されたタッチスクリーンリモート（TSR）は、フライングスパーの手作りのキャビンのユーザーエクスペリエンスを決定づけるものだ。

　TSRは直感的な操作が可能で、装飾仕上げとして、洗練された美しさを放つダイヤモンドナーリング加工が施されている。

　ボタンにタッチするだけで、後席の乗員が取り出して利用できるように、リヤセンターコンソールから内蔵マグネットで固定されたリモートデバイスが展開する。

　取り出して使えるハンドヘルド型のリモートには4コアプロセッサと1GB容量のRAM（ランダムアクセスメモリー）を搭載しており、それ自体がパワフルなコンピューター端末となっている。

　1280×720ピクセルの高精細ディスプレイをインターフェイスとして利用し、3軸加速度センサーや近接センサーを含む最先端のセンサーを内蔵したTSRは、簡単かつ直感的に使用できるデバイスだ。

　容量3200mAhのリチウムポリマー・バッテリーは、ロング・ドライブ中の連続使用であっても頻繁に再充電する必要のない、十分な電力を確保している。

　では、後席に座るパッセンジャーがTSRでできる5つのことを紹介しよう。

●TSRでできること01：シートの各種調整

　クラスでトップレベルの快適性を誇るシートでは、設定を14段階に調節可能な背もたれおよびクッション、6段階の設定が可能なシートヒーターおよびベンチレーション、5種類のマッサージ機能やアームレストヒーターを1つの画面で操作できるため、乗員ひとりひとりが快適な設定をおこなえる。

●TSRでできること02：快適なエアコン

　TSRは、ブロワーの強さ（風量）、温度、エアディストリビューション（吹出し口の位置）、イオン発生器などのエアコンディショナーの機能を、後部座席の両側で独立してすべて制御することができ、車内の空気を清浄化することができる。

●TSRでできること03：明るさ調整とプライバシー保護

　キャビン内の照明は、昼でも夜でも制御可能。

　また、TSRはフライングスパーの全面ガラス製のパノラマサンルーフやウィンドウを制御して、乗員の好みに合わせて自然光を採り入れることもできる。

　一方、より落ち着いた雰囲気のなかでプライバシーを確保したい場合には、パノラマサンシェードとリアウィンドウブラインドをワンタッチで引き出すことも可能だ。

　オプションのムードライティングを装備すると、後席の乗員が自分好みの環境になるよう照明の色や明るさ調整したり、好みの設定をお気に入りに登録したりすることができる。

●TSRでできること04：オーディオのコントロール

　合計2200Wの出力と18個のスピーカーを装備可能なオプションの「ネイム・フォー・ベントレー・オーディオシステム」も、後部座席の乗員がTSRを使って指先で操作できる。

　またフライングスパーはマルチメディア機能も充実しており、現代的で直感的なグラフィックインターフェースを通じてユーザーにあらゆる情報を伝えることが可能だ。

●TSRでできること05：各種ドライバー情報

　従来は運転席の乗員しかアクセスできなかったさまざまなドライバー情報に、TSRを利用すると後部座席の乗員がアクセスできるようになる。

　完全なナビゲーション用インターフェイスを備えているため、例えば、現在の車速、経路情報、外気温度はもちろんのこと、後席のパッセンジャーが手のひらの上で旅を楽しむこともできる。

＊　＊　＊

　スポーツセダン的な走行性能ばかりに注目が集まるフライングスパーだが、ショーファードリブンのサルーンであることは、TSRの機能を見るだけでも明らかだ。

　そして最後に紹介するのは、フライングスパーのボンネットを飾るフライングマスコットだ。このマスコットはTSRを介して格納・展開することができ、リアシートに座るパッセンジャーが、必要に応じて自車のフロントフェイスを変更することができる。

　マスコットの格納・展開をする操作方法は、次ページの動画で確認してほしい。