軽トラで社会問題解決!? ダイハツが小さいクルマで目指す理想の暮らしとは
ダイハツは、第46回東京モーターショー2019に、コンセプトカーの「IcoIco」と「TsumuTsumu」を展示します。社会問題の解決もテーマとしたこの2台は、いったいどんなクルマなのでしょうか。
ダイハツの小さいクルマが地域の未来を変える?
ダイハツは、2019年10月24日に開幕する第46回東京モーターショー2019に、世界初公開となる全4台のコンセプトカーを展示します。なかでも、日本における近い将来の新しい移動のかたちを提示したコンセプトカーが「IcoIco」(以下、イコイコ)と「TsumuTsumu」(以下、ツムツム)となります。
この2台は、日本が現在抱える課題を解決する次世代のクルマとして期待が集まっているのですが、いったいどういうことなのでしょうか。
今回出展されたイコイコとツムツムは、とくに地方で重要となる高齢者の移動や、地域それぞれの仕事のありかたに対して、新しい提案をするコンセプトカーです。
自動運転タイプのクルマとなるイコイコは、細い道でも移動できるボディサイズとすることで、より広範囲で活動することができるモビリティとなっていることが特徴です。
また、高齢者だけでなく、車椅子利用者や大きな荷物を持った旅行者など、さまざまな人が利用することを考え、格納式のスロープが装備されています。
また、お世話ロボットの「ニポテ」が利用者をアシストするといいます。
一方ツムツムは、使い方にあわせて選べるカートリッジ式の荷台や、狭い場所でも開閉できる中折れ式ドアなど、さまざまな使いやすい工夫が施された次世代の軽トラックです。
荷台の長さが従来同等であるにも関わらず、乗降性・使い勝手に優れた広いキャビンとなっていることも特徴となっています。
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開発の背景には、地方においての移動に関する問題や、働き方の変化があるといいます。ダイハツの奥平総一郎社長は、2台を開発した背景や狙いについて、次のようにいいます。
「イコイコについては、 毎日の近距離移動に特化し、地域のなかで誰もが自分の意思で移動することで、地域の交流が深まることをイメージしております。日々の暮らしに溶け込むイコイコを通し、日々の元気のきっかけをつくりたいと考えております。
ツムツムは、このクルマを通して働くひとへの優しさで地域の暮らしを支え、これからの日本の『働く』を応援していきたいと考えております。
これらの2台は、地域での移動や働き方をめぐる課題に取り組み、ダイハツならではの答えを出す、ダイハツの次世代のモビリティを表現したものです」
ダイハツは、2019年7月に新型「タント」を発売した際に、高齢者の移動や、そこから通じる社会への参画を目的とした、軽介護度の人に向けたオプション装備を発売しています。
高齢化や、地方における暮らし方・働き方など、さまざまな社会問題が叫ばれるなか、小型のモビリティを通じて課題解決をめざす、ダイハツならではの取り組みといえるでしょう。
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