“RAV4サイズ”の「新型カクカクSUV」公開! 4WDモデルもある「オモダX」! 熱画像暗視装置もついた中国モデルとは
2026年10月、中国の自動車メーカー「チェリー」(奇瑞汽車)は、海外専売ブランド「オモダ」から新型SUVを発表しました。
4WDモデルもある「新型カクカクSUV」!
中国の自動車メーカー「チェリー」(奇瑞汽車)は2026年10月、海外専売ブランド「オモダ」から新たなSUVを発表しました。いったいどのようなクルマなのでしょうか。

チェリーは1997年に中国の安徽(あんき)省で設立された自動車メーカーです。2003年にコンパクトカー「QQ」を4.98万元(当時のレートで約70万円)という破格の値段設定で発売したことにより、一気に中国国内での人気に火がつきました。また、他の中国メーカーに先駆けて2001年には輸出を開始、中東や南米、ロシアといった新興国市場へと進出を果たしました。現在、チェリーは100以上の国・地域で展開、海外累計販売台数は2025年末時点で585万台を記録しています。
2025年はグループ全体で280.6万台を販売しましたが、そのうちの約47.8%は海外市場での販売となります。
チェリーはここ数年で「オモダ(Omoda)」や「ジェクー(Jaecoo)」、「レパス(Lepas)」といった海外専売ブランドもローンチし、海外市場へより一層本腰を入れています。
ブランドの展開車種も当初は中国国内で販売している車種と同じモデルが多かったですが、最新車種では海外専用設計も増えている状況です。そのような中、2026年10月20日にはオモダから新たなSUV「オモダX」が発表されました。
オモダとジェクーの共同発表イベントでお披露目されたオモダXはクロスオーバーながら、オフロードらしさを感じさせるエッセンスも盛り込んだSUVです。
全長4654 mm×全幅1910 mm×全高1720 mmのボディサイズは世界的に人気なトヨタ RAV4とほぼ同じサイズ感となります。
サイドに施された直線的なプレスラインは未来的な印象を感じさせ、筋骨隆々なフェンダーとともに力強さを演出しています。また、フロントマスクはこれまでのオモダ車種と異なり、シンプルでフラットな処理となっています。
チェリーによれば、オモダXはオモダブランドが今後採用する新たなデザイン言語を取り入れた最初のモデルになるとのこと。
搭載されるパワートレインの詳細は明らかとなっていませんが、昨今のトレンドから考えて電気自動車(BEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)のモデルが用意されると予想できます。また、駆動方式は二輪駆動と四輪駆動の2種類を設定するとしています。
中でも驚きの機能が、物体が発する熱を検知して映像として投影するサーマルナイトビジョン(熱画像暗視装置)です。
チェリーによれば、車体前方に搭載した専用カメラは前方90メートルの範囲まで検知可能としており、安心安全な夜間のドライブを支えると言います。
同様の技術はプジョーやアウディ、BMW、キャデラックといったブランドの車種でも採用されています。オモダXは冒険心をくすぐるラギッドなSUVとして展開されることから、暗闇の中のオフロード走行といった環境での活躍が期待できそうです。
オモダは現在、ロシアや南アフリカ、メキシコといった新興国市場だけでなく、イギリスや欧州、オセアニア諸国でもブランドを展開しています。
また、2027年には進出市場を79か国・地域から99か国・地域へと増やすことも計画しており、進出を予定している市場の中には韓国や日本も含まれています。
オモダXの具体的な発売時期や投入市場は明らかとなっていませんが、まずは新興国市場から順次投入を進めていくことでしょう。
海外展開を強める一方、チェリーは多くの品質問題にも直面しています。最近では、ミドルSUV「オモダ5」が溶接強度不足を原因に、走行中にリアアクスルが破断して脱落する事故が発生しました。
これを受けてマレーシアでは約9000台のオモダ5がリコールされ、無償修理や他モデルへのリコールへと波及しました。それなりに経験のある自動車メーカーであるものの、チェリーは他の中国メーカーと比べて製造品質が悪いと一般的に認識されており、さらなる海外展開を進めるためには品質向上とブランドイメージの再構築が不可欠でしょう。
ただ、依然として各市場で一定の地位を築けているのは、価格の安さが一因として挙げられます。今回発表されたオモダXは「RAV4への強力なライバル」になるとの見方が強まっており、トヨタ車として信頼性やブランド力を気にしない消費者層にとっては、RAV4に替わる廉価な選択肢として一定の注目を集めるかもしれません。
























