ペダルまで「位置調整」できた! トヨタの「小さな高級セダン」が凄かった! 全長4.55mに「3リッター直6」搭載! 一代限りの名車「ブレビス」とは
運転席のペダル位置まで調整できる仕様を用意していたトヨタ「ブレビス」。2001年に登場した全長4.55mの高級セダンには、直列6気筒エンジンに加え、運転のしやすさや快適性を高める装備が盛り込まれていました。
シートやハンドルに加え、ペダルの位置も! 体に合わせる運転席とは
シートやステアリングだけでなく、アクセルとブレーキのペダル位置まで、自分に合わせて調整する。トヨタ「ブレビス」は、そんな運転席を用意していた高級セダンです。
上級グレードの「Ai300」に標準装備されたのが、「パーソナルドライビングポジションシステム」でした。ペダルを前後に動かせる機構に加え、シートやステアリングを含めた位置を2通りまで記憶できます。2.5リッターの「Ai250」でも、FR車にはオプションで選べました。

手を伸ばすステアリングと、足で踏み込むペダル。それぞれの位置を合わせられるところに、運転する人への細かな配慮が表れています。家族などで運転を交代するときにも、記憶した位置を呼び出せるのは便利でしょう。
ブレビスが発売されたのは、2001年6月4日です。「プログレ」から派生した姉妹車で、トヨタの社史によると、プログレより少し若い年齢層に向けたモデルでした。
開発では「アクティブ・エレガンス」を追求し、若々しさやおしゃれな感覚を高級セダンに取り入れています。車名も、英語の「Brave(勇敢な)」から作られました。
ボディサイズは全長4550mm×全幅1720mm×全高1460mmで、4WD車の全高は1475mm。ホイールベースは2780mmです。FR車の最小回転半径は5.1mで、トヨタは日本の道路事情に合う取り回しのよさも特徴に挙げていました。
外観では、異形のヘッドランプ内に丸形の3連ライトを配置し、ロービームとハイビームの周囲にゴールドリングをあしらっています。
室内にも、本アルミのセンタークラスターパネルや各所のLED照明などを採用。ボディの大きさを抑えながら、素材や見せ方にもこだわった仕様でした。
ナビがカーブに合わせて変速を手助け! 直6の走りと快適装備
エンジンは、どちらも直噴の直列6気筒です。3リッターの「2JZ-FSE型」は最高出力220PS・最大トルク294Nm、2.5リッターの「1JZ-FSE型」は200PS・250Nmを発揮しました。
発売時はFRのAi300とAi250を用意し、同年10月には2.5リッターの4WD車「Ai250 Four」が加わります。3リッター車はFRのみで、トランスミッションはFR車が5速AT、4WD車が4速ATでした。
FR車で注目したい装備が、ナビゲーションと連携する「NAVI・AI-SHIFT」です。
ナビから得られる前方のカーブ情報に、車速やアクセル・ブレーキの操作状況などを合わせ、必要に応じて4速、さらに3速へのシフトダウンを制御します。カーナビが道案内に加えて、ATの変速も手助けしていたのです。
しかも、ナビで目的地への経路案内をしていないときにも、同様の制御が可能とされていました。カーブでのエンジンブレーキや、その先の加速を滑らかにすることを狙った機能です。
音にも凝っており、全車にオプションで用意されたDVD/MDの8スピーカーシステムでは、5.1チャンネルの立体音響に対応。運転席まわりから車内で過ごす時間まで、快適性を高める装備をそろえていました。
販売期間中には装備も見直され、2005年12月の改良では「G-BOOK」対応DVDナビを全車に標準装備しました。NAVI・AI-SHIFTも、4WD車を除いて標準装備となっています。
この改良後の価格は、FRのAi250「エレガンスパッケージ」が359万1000円、Ai300が422万1000円でした(価格は消費税込み)。
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ブレビスは2007年に販売を終え、その名を引き継ぐ2代目は登場しませんでした。
約6年という歴史のなかで特徴となったのは、全長4.55mのボディに直列6気筒エンジンを収め、ペダルの位置調整やナビとATの連携まで取り入れたことです。
自分の体に運転席を合わせ、道の状況に応じた変速を機械が手助けする。ブレビスの高級車らしさは、内外装の仕立てに加え、こうした運転中に役立つ機能にも表れていました。







































