トヨタの「“4WD”スポーツカー」がスゴい! 「300馬力」の1.6Lターボ×6速MT搭載! “現代版セリカ”なデザインもカッコイイ…米国で登場した「GR86 ラリーレガシーコンセプト」とは?
2026年11月3日から6日にかけて、米国ラスベガスで世界最大級の自動車パーツ見本市「SEMAショー2026」が開催されます。過去のSEMAショーでは、トヨタが「GR86」をベースとした“現代版セリカ”ともいえるコンセプトカーを披露し、話題を集めました。どのようなモデルだったのでしょうか。
「セリカ GT-FOUR」が現代に復活!?
2026年11月3日から6日にかけて、米国ラスベガスで世界最大級の自動車パーツ見本市「SEMAショー2026」が開催されます。
SEMAショーは、世界中の自動車メーカーやカスタムパーツブランドが、個性的なカスタムカーやコンセプトモデルを披露するイベントです。
今回もトヨタの出展が決定しており、現時点では具体的な展示車両は明らかにされていないものの、どのようなモデルが登場するのか注目されています。
そんなSEMAショーでは、過去にもトヨタが数々のユニークなコンセプトカーを発表してきました。そのなかの一台が、2024年11月に開催された「SEMAショー2024」で米国トヨタが公開した「GR86 ラリー レガシー コンセプト」です。
同車は、トヨタのスポーツカー「GR86」をベースに、1990年代に世界ラリー選手権(WRC)で活躍した名車「セリカ GT-FOUR」へのオマージュとして製作された特別なコンセプトモデルです。
そもそもGR86は、2021年に登場した2ドアクーペのスポーツカーで、初代「86」のDNAを受け継ぐモデルです。
スバルと共同開発され、通常モデルには2.4リッター水平対向4気筒エンジンを搭載。駆動方式は後輪駆動(FR)で、軽快なハンドリングと運転する楽しさを追求しています。
そんなGR86をベースに製作されたラリー レガシー コンセプトは、1990年代に活躍したセリカ GT-FOURの「ST185型」と「ST205型」からインスピレーションを得ています。
セリカ GT-FOURといえば、トヨタのラリー活動を象徴する名車です。1993年のモンテカルロラリーでは、ディディエ・オリオールがST185型のセリカを駆り、優勝を果たすなど、数々の輝かしい戦績を残しました。
そうした往年のラリーマシンをイメージし、ラリー レガシー コンセプトのエクステリアには、ホワイトを基調にレッドとグリーンのグラフィックを組み合わせた懐かしいカラーリングを採用しています。
フロントには丸型の大型補助灯を4灯装着し、リアにはセリカ GT-FOURを思わせる大型ウイングを装備。さらにレッドのマッドフラップや専用エキゾースト、ホワイトのホイールなども組み合わせています。
ひと目で往年のラリーマシンを思い起こさせるデザインは、まさに“現代版セリカ GT-FOUR”と呼びたくなる仕上がりです。

しかし、このコンセプトカーの魅力は見た目だけではありません。
注目はパワートレインです。通常のGR86に搭載されるスバル製の自然吸気エンジンではなく、トヨタの高性能スポーツモデル「GRカローラ」と同じ1.6リッター直列3気筒ターボエンジン「G16E-GTS」を搭載しています。
最高出力は300馬力、最大トルクは約370Nmを発揮。トランスミッションには6速MTを組み合わせ、さらにGRカローラに採用されている四輪駆動システム「GR-FOUR」も移植されています。
つまり、通常はFRのGR86を、300馬力のターボエンジンを搭載した4WDスポーツカーへと生まれ変わらせたのです。
もちろん、こうした大幅な変更を実現するために、車体にもさまざまな改造が施されています。
GRカローラのエンジンは横置きとなるため、GR86への搭載にあたっては専用のサブフレームやエンジンマウントを製作。フロントにはGRカローラ用のハブやドライブシャフトなどを移植し、足まわりにも専用の部品が採用されました。
リアにもGRカローラ用のディファレンシャルやドライブシャフトなどを組み込み、前後の車輪に駆動力を伝える4WDシステムを構築しています。
また、エンジンには高性能インタークーラーやオイルクーラー、競技用の制御ユニットなども採用。最高出力はGRカローラと同じ300馬力ですが、さらなるチューニングによって出力を高める余地もあるとされていました。
インテリアも本格的なラリーマシンを思わせる仕様です。車内にはホワイトのロールケージを組み込み、レーシングシートやレッドの6点式シートベルトを装着。ステアリングホイールなども競技用のパーツに変更されています。
このようにラリー レガシー コンセプトは、単に外観をセリカ GT-FOUR風に仕立てたモデルではなく、エンジンや駆動方式まで変更した本格的なカスタムカーとなっています。
当時、米国トヨタはこのコンセプトカーについて、トヨタのラリーにおける歴史を称えるとともに、WRCが再び米国で開催される可能性への期待を込めたものだと説明していました。
※ ※ ※
GR86 ラリー レガシー コンセプトは、あくまでもSEMAショー向けに製作されたコンセプトカーで、市販化が発表されたモデルではありません。
しかし、300馬力の1.6リッターターボエンジンと4WDシステムを搭載し、往年のセリカ GT-FOURを思わせるデザインに仕上げられた姿は、スポーツカーファンにとって魅力的な一台といえるでしょう。
なお、2026年のSEMAショーにもトヨタの出展が予定されており、11月3日には展示ブースでのプレゼンテーションも実施される予定です。
現時点では具体的な出展車両は明らかにされていませんが、過去にはGR86 ラリー レガシー コンセプトのようなユニークなモデルを披露してきただけに、今年はどのようなクルマが登場するのか注目されます。
Writer: くるまのニュース編集部
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