NEXCOがついに「すごい逆走対策」2つ発表!「危険なUターン」もしっかり検知 「1秒に20回」でレーダー照射で「中央道」にも設置 新技術を発表
NEXCO東日本は多発する逆走車に対する対策を発表しました。
2件の逆走対策技術を正式にカタログ化
NEXCO東日本は2026年10月2日、「高速道路における逆走対策技術のカタログ化 テーマII(道路側で逆走を発見し、その情報を収集する技術)」という発表を行いました。
多発する逆走事案に対し、具体的な対策を示していますが、一体どのようなものなのでしょうか。

高速道路での逆走事案は近年さらに増加しており、逆走した当事者だけでなく、それと衝突したり回避行動で事故を起こすなどした無関係のドライバーが死傷するケースも発生し、深刻な社会問題となっています。
そうしたことからNEXCO3社(東日本・中日本・西日本)では、2016年から「道路側で逆走を発見し、その情報を収集する技術」の開発検討を開始。民間企業から技術を公募し、選ばれた技術について現場検証を経て、実際の現場設置が進められてきています。
今回発表されたのは、そのうち現場設置などで知見が蓄積された2つの技術について、それぞれの特長や効果がまとめられ、「カタログ」となったものです。道路事業者などは、道路に今後こうした逆走対策を実施するにあたり、「検知方法の違いによる特性」や経済性が比較できるようになります。
では、2つの技術は具体的にどのような特徴があるのでしょうか。
まずひとつめは「マイクロ波センサーによる逆走検知」というもの。秋田道に4か所、九州道に1か所、首都圏では中央道の大月JCTに1か所、計6か所が設置済みです。
この装置は、道路脇に設置された24ギガヘルツ帯のマイクロ波を1秒あたり20回の高頻度で照射して、逆走車両があればその動きを検知。「警告表示版で当該ドライバーへ警告」「Webカメラで現場を録画」「管制センター等へ通報」という動きを行います。
実際に2024年2月、北関東道・茨城町西ICで試験設置されていた際、1台の逆走車が検知されています。本線から下りてきて料金所に近づいてきた軽自動車がUターンし、合流してきた逆方向からの出口ランプへ入って本線方向へ逆走していきましたが、その模様がカメラにしっかり捉えられています。
検知できる速度は最大15km/hであるため、逆走し始める分岐点などへの設置が想定されています。整備費用は1か所あたり約2500万円となっています。
ふたつめは「3Dステレオカメラを活用した画像解析技術による逆走検知」です。東北道に4か所、九州道に1か所、首都圏では中央道の談合坂SAに1か所、計6か所が設置済みです。
この装置は二つの目を持つ「3Dステレオカメラ」によって現場を撮影し、3次元画像解析によって車両がどの方向へ進んでいるかを自動検知し、逆走だと判定するものです。逆走を検知すると「警告表示版で当該ドライバーへ警告」「管制センター等へ通報」という動きを行います。
実際に、東北道で1件、秋田道で14件、逆走車両の検知事例があります(誤検知は除外)。2026年1月の秋田道・西仙北スマートICで試験設置されていた際の事例では、雪道のランプをUターンし逆走していく1台の軽トラックの一部始終がカメラに捉えられています。
AI技術を用いることで、現場作業員が通りがかって検知された際も逆走車両ではないと自動判定することで、誤検知を防ぐ機能があります。整備費用は1か所あたり約1200万円となっています。
自動検知と解析技術を用いて、別の現場にも応用することができます。例えば、鉄道における「踏切監視システム」として、遮断機が下りたあとの踏切内で異常を検知し、速やかに停止信号を発して指令室へ通報するなどの事例が紹介されています。
こうした逆走対策は、国土交通省の「高速道路での逆走対策に関する有識者委員会」で、少しずつ技術開発と現場導入への動きが進められています。今後のさらなる新技術にも期待がかかります。































