まるで「ヤン車」みたい! 首都高に生息する「謎のキャラバン」一体ナニモノ? 凄まじい迫力の「柄モノ巨大バンパー」で強烈! ド派手すぎる「激レアマシン」の正体とは
「首都高点検・補修デモ2026」で、非常に大きなバンパーを持つ日産「キャラバン」が展示されました。一体どんな車両なのでしょうか。
まるで「ヤン車」みたいな張り出したバンパーが強烈
首都高は2026年10月16日、安心・安全を守る技術の紹介イベント「首都高点検・補修デモ2026」を開催しました。
さまざまな点検・補修技術に加え、実際に点検や補修で活用される車両も姿を見せるなか、非常に大きなバンパーを持つ日産「キャラバン」が展示されています。
一体、何をしている車両なのでしょうか。
この不思議な車両は、日産が長年にわたって販売を続ける商用バン「キャラバン」のうち、2012年に登場した5代目のスーパーロングのワイドボディ・ハイルーフ車であることは一目瞭然です。
しかし、フロントバンパーは紫とホワイトのストライプが施された、大きな張り出しを持つ大型バンパーを装着。1980年代に各地で見られたかつての「バニングカー」を思わせる、いわば「ヤン車」のような凄まじい迫力に圧倒されます。
また、ルーフ上には四角いセンサーが9つも装着されており、ボディサイドには見慣れた「ETC」との表記もあります。
![首都高ETCメンテナンスが保有する「3D ETC Doctor」[2026年10月16日開催の「首都高点検・補修デモ2026」にて]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2027/10/20261020_shutoko_3dETC_doctor_000.jpg?v=1792490903)
実はこの車両の正体は、首都高の技術関連会社である「首都高ETCメンテナンス」が保有する、3D電界強度測定車「3D ETC Doctor」です。
ETCの「電界強度」を測定する車両ということですが、非常に簡単にいえば、自動料金収受システムETCが発する電波が正しい強さで、正しい向きに飛んでいるかを調査する目的があります。
ETCは料金所で直接料金を支払う必要がない画期的なシステムですが、その反面、電波の強度や向きが少しでも違う方向に行ってしまったり、電波が漏えいすると、料金を取りそこねたり、あるいは出口を出ていないのに料金が請求されたりする可能性があります。
担当者によると、「ETCの装置では電波の漏えいは起きませんが、例えば構造物に反射したりして、意図しない方向に電波が飛んでいるということが稀にあります」と話します。
こうしたことがないように、3D ETC DoctorはETCが正常に働くかどうかをチェックする大きな役割が任されています。
最も目を惹くバンパーには、9つのセンサーが内蔵されています。ルーフ上にも同じく9つ設置されており、この2つが階層構造になっていることで、電波の角度がわかるといいます。
また、ルーフの後部には箱のような装置があります。これはレーザーセンサーで、別のカメラや姿勢センサーと合わせて車両が走行した区間を立体図化し、電波の状況が視覚的にわかるようになっているそうです。
車内には、リアルタイムで測定ができるよう、モニターが設けられています。車外の装置をもとに、3D図と電波状況を組み合わせ、地点ごとの電波の強度がわかるようになっています。
この3D図の精度は凄まじく、高速道路の設計図をそのまま見ているような完成度で、周囲の建物までも再現されています。
ちなみに、3D ETC Doctorは各出口で実施される年1回の点検で運用されており、かなりの頻度で稼働しているようです。ただし、首都高には365個の出口があるわけではないので、毎日動いているわけではないといいます。
とはいえ、新しい構造物の設置など、道路の環境は目まぐるしく変わっていくため、計測で電波の各数値が変化していないかをしっかりチェックしているそうで、公平かつ平等な料金の収受を支えています。
普段何気なく利用するETCですが、もし首都高を利用中に3D ETC Doctorを見かけたら、こうした点検車や技術者が頑張ってくれていることで、不自由なく使えている事実を再認識してみてはいかがでしょうか。
Writer: くるまのニュース編集部
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