トヨタ「5ナンバーサイズのFRスポーツ」がスゴかった!6速MT&4人乗りの“小さなクーペ”! 市販化が期待された「S-FR」とは
2027年1月にカスタムカーの祭典「東京オートサロン2027」が開催されます。同イベントでは毎年さまざまなチューニングマシンや独自のコンセプトモデルなどが出展され注目を集めますが、過去にも記憶に残るカスタムカーがありました。今回は、後輪駆動の小さなスポーツカー、トヨタ「S-FR」「S-FRレーシングコンセプト」について紹介します。
今なお期待される「幻の小型クーペ」S-FRとは
まもなく、カスタムカーの祭典「東京オートサロン2027」が開催されます。毎年さまざまなチューニングマシンや独自のコンセプトモデルなどが出展される同イベントですが、過去にも記憶に残る注目のカスタムカーがありました。
トヨタ「S-FR」「S-FRレーシングコンセプト」もそんな1台です。
S-FRは、全長4m以下の4人乗りボディに、FR(後輪駆動)レイアウトと6速MTを組み合わせたトヨタのコンセプトカー。2015年10月の「第44回東京モーターショー2015」で世界初公開されました。
自分の思いどおりにクルマが反応し、日常使いのなかでもクルマとの対話ができる、そんな楽しさをエントリーモデルに追い求めたといい、クルマを運転する楽しさを教えてくれるトヨタのライトウェイトスポーツの系譜を継承するモデルとしています。
トヨタでは「新世代ライトウェイトスポーツコンセプト」と位置づけ、“150万円で買えるFRスポーツ”を掲げながら、実際に市販化に向けた開発も進められていたようです。

ボディサイズは全長3990mm×全幅1695mm×全高1320mm、ホイールベースは2480mm。5ナンバーサイズに収まるボディです。
ロングノーズとワイドスタンスでスポーツカーらしい骨格を追求する一方、丸みを帯びたスタイルで親しみやすさも表現しています。
フロントには丸型のヘッドライトと大きな開口のフロントグリルを配し、親しみやすい表情に仕上げています。
インテリアは装飾を抑えたシンプルなインパネに、フルデジタルのメーターを組み合わせました。トヨタは内外装をあわせて、「親しみやすいシンプルさ」と「走りの予感」を両立したデザインとしています。
メカニズムは、エンジンをフロントミッドシップに積む本格的なFRレイアウトです。最適な重量配分と独立懸架のサスペンションにより、優れたコーナリング性能を実現するとしています。
トランスミッションは6速MTとしていますが、エンジンの詳細なスペックは公表されていません。車両重量も正式には発表されませんでしたが、1トンを下回る軽さが想定されていたとされます。
運転だけでなくカスタマイズも気軽に楽しめる「愛車」として、ユーザー同士が語りあうきっかけを提供することも、S-FRに込められたテーマのひとつでした。
お披露目に合わせ、タカラトミーはS-FRを「トミカプレミアム」シリーズで商品化し、会場で販売しました。タカラトミーによると、東京モーターショーで自動車メーカーのコンセプトカーのお披露目に合わせて「トミカ」を発売するのは、この2015年が初めての試みでした。
翌2016年1月の「東京オートサロン2016」には、レーシング仕様のS-FRレーシングコンセプトが出展されました。
左右それぞれ20mmずつ拡幅したオーバーフェンダーや、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製のエアロパーツを装着しています。
ボディサイズは全長4100mm×全幅1735mm×全高1270mm。ベースのS-FRより全長は110mm長く、全幅は40mm広い一方、全高は50mm低く抑えられています。
市販化を前提に製作されたとみられたS-FR/S-FRレーシングコンセプトは、多くのメディアから「市販化間近」と報じられるなど、大いに期待を集めます。
しかしその後、何かしらの理由により計画がとん挫した模様で、残念ながら世に出ることはありませんでした。
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SNSでは「GR86より小さい4人乗りFR車ってサイコーじゃん」「このデザインなら絶対買う」といった声が見られます。
一方で、「ずっと待ってた。でも発売しないからコペンを買ったよ」など、待ちきれずにほかのクルマを選んだファンの声もあります。
2024年1月の「東京オートサロン2024」では、埼玉自動車大学校の学生がマツダの3代目「ロードスター」(NC型)をベースに製作した「S-FR コンバーチブル」が登場しました。S-FRをオマージュしたオープンモデルです。
初登場から10年が経過したいまもなお、トヨタのコンパクトなFRスポーツカーを求める期待の大きさが伝わります。
最新の技術を投入した“新生”S-FRの復活を待ちたいところです。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。






























