「ケンメリGT-R」がこんなに小さく!? 学生が軽自動車で再現! 本物パーツも移植&公道走行もOKの「幻のちびメリ」とは
2027年1月、カスタムカーの祭典「東京オートサロン2027」が開催されます。同イベントでは毎年さまざまなチューニングマシンや独自のコンセプトモデルなどが出展され注目を集めますが、過去にも記憶に残るカスタムカーがありました。今回は、日本自動車大学校の学生が実車の部品も使い、日産「スカイライン2000GT-R」を軽サイズで再現した1台を紹介します。
自動車校の学生が製作した「ちびメリ」とは
まもなく、2027年1月に幕張メッセで「東京オートサロン2027」が開幕します。
1983年の「東京エキサイティングカーショー」から数えて45回目となるカスタムカーのイベントで、毎年さまざまなチューニングマシンや独自のコンセプトモデルなどが出展される同イベントですが、過去にも記憶に残る注目のカスタムカーがありました。
そのなかから紹介するのは、2024年1月に幕張メッセで開催された「東京オートサロン2024」の出展車「幻のちびメリ」です。
日産「スカイライン2000GT-R」(2代目・KPGC110型)、通称「ケンメリGT-R」のレーシングカーをモチーフに、スズキの軽ピックアップ「マイティボーイ」をベースにしたカスタムカーでした。フロントバンパーやグリル、テールランプなどに、本物のケンメリの部品を使っています。
製作したのは、千葉県成田市にある自動車整備士の養成学校、「日本自動車大学校(NATS)」。
同校のカスタマイズ科では、車両の製作だけでなく、東京オートサロンへの出展や車検取得までを学びます。東京オートサロン2024の時点で、26年連続の出展でした。

ケンメリは、1972年から1977年にかけて生産された4代目「スカイライン」(C110型)の愛称です。由来は当時のテレビCMシリーズ「ケンとメリーのスカイライン」で、累計販売台数は60万台超に達し、スカイライン史上最多を記録しました。
ケンメリGT-Rは1973年に登場したものの、当時の排出ガス規制の影響で、生産台数は約200台にとどまりました。
レース仕様のケンメリGT-Rは1972年の「東京モーターショー」に出展されましたが、同社がワークス活動を休止したことで、レースに実戦投入されることはありませんでした。
ちびメリの製作のきっかけは、NATSの学生たちの「小さなケンメリを作りたい」という想いだったといいます。ベース車のマイティボーイは、そのキャラクターとプロポーションが、ケンメリを小さく再現するのに最適だとして選ばれたといいます。
マイティボーイは、1983年にスズキから登場した軽ピックアップです。2代目「セルボ」をベースに、2人乗りのキャビンと最大積載量200kgの荷台を組み合わせています。
ボディサイズは、1983年モデルの代表的なグレードで全長3195mm×全幅1395mm×全高1320mm。
市販車のケンメリGT-Rは全長4460mm×全幅1695mm×全高1380mmなので、全長で1265mm、全幅で300mm、全高で60mm小さいことになります。
ケンメリの部品は普通車用です。そこで学生たちは、本物のバンパーを中央で切断し、マイティボーイの車幅に合わせて幅を詰めたうえで、再び溶接してつなぎ合わせています。
ケンメリGT-Rのボディサイドを特徴づける“サーフィンライン”も、鉄板を成形し、FRP(繊維強化プラスチック)も使って再現しました。
室内では純正シートを張り替え、ステアリングや「トラスト」製のメーターも変更しています。
エンジンはベース車と同じ550ccの「F5A型」を搭載しています。ちなみに1983年モデルのマイティボーイの最高出力は28PSです。
一方、足回りにはトラスト製のダンパーを加工して組み込み、「エクセディ」製の強化クラッチも採用するなど、走りに関わる部分にも手が加えられています。ホイールには「レーシングサービスワタナベ」のエイトスポークを履いています。
SNSなどでは「可愛いのに迫力もあって最高」「再現度が凄すぎる」といった声が見られました。
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NATSの学生たちが、ケンメリGT-Rのレーシングカーをモチーフに、本物の部品も取り入れて軽自動車のサイズに仕立てた幻のちびメリ。東京オートサロン2024での展示を経て、2024年3月には車検を取得し、公道デビューを果たしたとのことです。
なお同校は、2027年の東京オートサロンにも出展を予定しています。
今回も来場者をあっといわせるカスタムカーのお披露目となるか、今から期待が高まります。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。





































