ホンダ「“新”シビックタイプR」発表! 「FFピュアスポーツカー」が4年ぶり進化! 新「大開口グリル」&上質内装を採用! 走りも強化した“改良モデル”米国登場で何が変わった?
ホンダのスポーツカー「シビックタイプR」の改良型が北米でデビューしました。どのような改良が施されたのか、現行シビックタイプRオーナーである自動車ライターの小鮒康一さんが解説します。
現行シビックタイプRオーナーが「悔しがるレベル」の改良ではない
ホンダの現行ラインナップの中で、最もホットなモデルとして君臨しているピュアスポーツカー「シビックタイプR」。
現在は2022年9月に登場した6代目(FL5型)が現行型として販売されていますが、2026年10月1日に北米仕様の改良版が一足先に発表されました。
そこで今回は、従来型のシビックタイプRオーナーでもある筆者(小鮒康一)が、改良点をチェックしてみたいと思います。
まずエクステリアに関しては、フロントバンパーの形状が一部変更されました。
より大型化されたグリル開口部で冷却性能を高め、さらに深さを増したフロントスプリッターによって、ダウンフォースが向上したとされています。
サーキット走行など、過酷な走りをするシーンでは水温の上昇がネックだっただけに、今回の冷却性能向上はうらやましいところですが、2024年9月に実施された「シビック」標準モデルの改良ほどの代わりぶりがなかった点は、従来オーナーとしても一安心(?)といったところ。
ボディカラーには新たに「メテオライトグレー・メタリック」が追加された一方で、「フレームレッド」と「クリスタルブラック・パール」は消滅しています。

性能面については、「+R」モードでのダンパーセッティングに変更がなされ、レブマッチシステムはよりレスポンシブに。
ブレーキペダルには、リンクの遊びを抑えるヨークスプリングを追加することで、よりダイレクトなフィーリングが提供されるとされています。
確かに+Rモードでのセッティングはサーキットでも硬すぎるという声も多かったため、どんな味付けに変わっているのかは気になるところでしょう。
またブレーキペダルのヨークスプリング追加は、従来型にも流用などができると嬉しいですが、この辺りは実車を確認してみないと何とも言えない部分ではあります。
そしてもっとも大きく手が加えられているのがインテリア周りです。
すでに日本では「レーシングブラックパッケージ」に採用されている、ウルトラスエードが貼られたダッシュパネルやブラックのエアベントノブ、エアコンダイヤル、自動防眩インナーミラーなどを採用。
インサイドドアハンドルやシフトノブも、改良ではダークグレー仕上げとなっているのもポイントです。
シートは形状こそ踏襲するものの、レッドの生地にブラックのストライプを備えた新たな表皮デザインを採用し、フロントシートには3段階のシートヒーターが備わったのもうらやましいポイントです。
ただし、ホールド感の高いシートだけに、どうせならシートベンチレーション機能も欲しかったと思ってしまいました。
インフォテイメントシステムは、シビックの標準モデルにはすでに採用済みのGoogleビルトインを搭載した最新のものにアップデートされ、コンソールに備わるUSBもタイプAからタイプCに変更。
運転支援システムの「Honda SENSING」も機能強化がなされていますが、MT車ということもあり、渋滞時の運転支援機能などは変わらず非装着となっています。
このように幅広い部分で変更がなされたシビックタイプRのマイナーチェンジモデルではありますが、従来型オーナーが地団駄を踏んで悔しがるような大幅な変更がなかった点は、もともとの完成度の高さの裏返しと言えるかもしれません。
なお、今回のマイナーチェンジ後のモデルの現地での希望小売価格は4万8695ドル(約767.5万円/2026年10月上旬のレート)となっており、従来型から1300ドル(約20万円)の値上がりとなっています。
現在のところ、日本仕様に関する改良のアナウンスはありませんが、もし今後改良が行われるとすると、果たしてどうなるのでしょうか。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
























