新車200万円台! 中国のBYD新型「軽」実際どう? 便利な両側スライドドア×充実の快適装備! 軽自動車界の“黒船”「ラッコ300 Premium」を試してみた
中国の自動車メーカーBYDが日本市場専用に開発した新型軽EV「ラッコ」。2026年7月の発売から約2カ月となる9月下旬には累計受注台数が1832台を突破するなど、注目を集めています。“軽自動車界の黒船”ともいえるラッコを、今回は西川昇吾氏が試乗し、レースアンバサダーの赤城ありささんとともにレポートします。
“軽自動車界の黒船”の実力は
2026年の日本の自動車業界で大きな話題となった一台が、中国の自動車メーカーBYDが日本市場専用に開発した軽EV(電気自動車)「ラッコ」です。
2026年7月28日に発売されたラッコは、日本で高い人気を誇る軽スーパーハイトワゴンのパッケージを採用しています。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1800mm。軽自動車規格いっぱいのボディに背の高い室内を組み合わせ、さらに日常で便利な両側電動スライドドアを備えています。
海外メーカーでありながら、日本独自ともいえる軽自動車市場に合わせて専用開発している点からも、BYDが日本市場に本腰を入れていることが伝わってきます。その注目度は受注台数にも表れており、2026年9月27日時点で累計受注台数は1832台に達し、そのうち今回試乗する最上級グレード「300 Premium」が約85%を占めています。
ラッコには「200」「300 Plus」「300 Premium」の3グレードが用意され、価格(消費税込)は214万5000円から249万7000円。300 Premiumは一充電走行距離が320kmで、両側電動スライドドアに加え、運転席6Way電動パワーシートや前席シートヒーター、アラウンドビューモニターなど、軽自動車としては充実した快適装備が用意されています。
そんなラッコ300 Premiumを今回チェックするのは、ラリー参戦経験もあるレースアンバサダーの赤城ありささんです。
ラッコは、日本で支持されている軽スーパーハイトワゴンのオーソドックスなパッケージを採用する一方、一般的な軽自動車とは大きく異なる部分があります。それが、エンジンではなくモーターのみで走るEVであることです。
実際にステアリングを握った赤城さんも、まずその走りに違いを感じたといいます。
「正直、最初は軽自動車らしくない加速と鋭い反応に戸惑いました。でも、この加速感は慣れると楽ですね! 合流加速でも思ったように前に進んでくれるのがうれしいです。軽自動車は規制があるからこそ、トルクフルなEVがアリだなと思いました!」
アクセルを踏んだ瞬間から力を発揮するモーターならではの特性は、発進や合流など普段の運転でも体感しやすいポイントです。一方、ラッコならではのキャラクターも赤城さんには魅力的に映ったようです。
「まずドアを開けると見えるラッコのロゴがカワイイですよね。あと、駐車して電源をオフにしたときに『ミー』とラッコの鳴き声がしたりして、日々の相棒として愛着が湧きそうな演出があるのは素敵です。それと独特のシフトノブの形状もカワイイなと思いました。コンパクトなスペースで分かりやすくシフト操作ができるのもうれしいです」
こうした遊び心だけでなく、充実した装備類もラッコ300 Premiumの特徴です。なかでも赤城さんが好印象を持ったのが、運転席のパワーシートでした。

「まず座ってうれしいなと感じたのが、パワーシートであることですね! 軽自動車でパワーシートが付いていることに驚きましたが、細かな調整ができるので、自分に合った運転姿勢にしやすいのが一番うれしいところです。
あと、駐車するときのカメラが充実しているのも頼もしくていいですね。そして女子的にうれしい装備が、飲み物を温めてくれるホットカップホルダーです。これはこれからの時期に活躍しそうですね!」
日常で頻繁に使う軽自動車だからこそ、こうした快適装備の充実は魅力になりそうです。ただし、赤城さんには少し気になった部分もありました。
今回の試乗車はミッドナイトグリーンのボディカラーに、ブラックのインテリアカラーを組み合わせたシックな仕様でした。
より明るいボディカラーやブラック&ベージュのインテリアカラーなら、また印象は違っていたかもしれませんが、日々の相棒として選びたくなるようなポップでキュートな仕様は、今後のラッコに期待したいポイントかもしれません。
オーソドックスな軽スーパーハイトワゴンでありながら、EVならではの走りと充実した装備という個性を持つラッコ。女性にもうれしい要素は多く、その魅力を生かしつつ、今後どのようなキャラクター性を身につけていくのかにも注目したいところです。
Writer: 西川昇吾
1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。

























































