ホンダ「オデッセイ」まもなく終売? 2年ぶり復活もなぜ「再び消滅」することに? 一世を風靡した「ホンダの意欲作」の栄枯盛衰を振り返る
ホンダのミニバン「オデッセイ」がまもなく終売する見込みです。現行モデルはどのような特徴があったのでしょうか。
再び「オデッセイ」の系譜が消滅か
現在、ホンダのフラッグシップミニバンとしてラインナップされている「オデッセイ」は、2026年度内に国内販売を終了するという一部報道が流れていました。
9月に入るとホンダの公式サイト上でも、「一部タイプ・カラーがお選びいただけない場合があります」という表記がなされており、終売の現実味が増しています。
オデッセイはどのようなモデルかを振り返り、終売するに至った理由を解説します。
オデッセイは1994年に初代モデルが登場しました。
当時のRV(いわゆるミニバンやSUVなどを含めた総称)ブームに対応するために、手持ちのプラットフォームを流用しつつ、自社工場のラインで生産が可能な最大限のボディサイズを持った車種として、苦肉の策として生み出されたものでした。
ただ、その策は結果として功を奏し、3列シートを備えたミニバンでありながら全高が低めであり、4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションを備えたことによるセダンライクな高い走行性能が多くのユーザーの心を掴んで大ヒット車種となりました。
以後、他メーカーから多くのフォロワーを生むこととなったのです。その後、日本仕様のオデッセイは全高が低く、スライドドアではなくヒンジドアを備えるミニバンとして、我が道を行くモデルとして進化を続けていました。

いっぽう、2013年11月に登場した5代目モデルで大型ミニバンの「エリシオン」と統合される形でスライドドアを備えるモデルに一変。
全高は従来型よりも高くなりましたが、超低床プラットフォームを採用することでオデッセイらしい走りは継承できる、という判断によるものと言われていますが、それまでのオデッセイファンからは残念ながらあまり歓迎されず、エリシオンユーザーからは「全高が低くて押し出し感が薄い」という評価が下されてしまいました。
そんな5代目オデッセイでしたが、2016年2月にハイブリッドモデルを追加し、2017年11月のマイナーチェンジ時には運転支援システムの「Honda SENSING」を搭載するなど商品力を高めています。
ところが、2021年12月に生産を担当していた埼玉県狭山工場の閉鎖に伴って、終売となります。
しかし2023年12月、一部改良を実施した上で、中国の広汽本田汽車で生産されたモデルを輸入する形で復活を果たしました。
全車をハイブリッドモデルとし、大型フロントグリルやコネクティッド機能を持つ「Honda CONNECT」の導入、2列目シートをキャプテンシートとし、オットマンやリクライニング機構を電動化するなどフラッグシップミニバンとして装備の充実化も行っています。
その後も2025年11月には一部改良を行うなど、熟成を進めてきましたが、高級ミニバン市場において絶大な支持を誇るトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」の牙城を崩すことができず、今回の終売となってしまいました。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。







































