“660cc”のスバル「小さな高級車」に注目! “豪華ソファ”級の快適シート&「ひろ~い車内空間」を実現! パワフルな「ターボ×4WD」も選べた「大人の軽ワゴン」ルクラとは!
現在の軽自動車市場において、スーパーハイトワゴンといえばスライドドアが主流となっています。しかし過去にスバルは、あえて一般的なヒンジドア(前開きドア)を採用した「ルクラ」というモデルを販売していました。
あえてスライドドアを選ばなかった上質な軽ハイトワゴン
軽自動車市場においては、高い全高による開放的な室内と、乗り降りのしやすいリアスライドドアを備えたスーパーハイトワゴンが人気を集めています。
しかし、過去には背の高いパッケージングを持ちつつも、スバルはあえてスライドドアを採用しない「ルクラ」というクルマを販売していました。
ルクラとはどのようなクルマだったのでしょうか。
ルクラは2010年に登場しました。ダイハツからのOEM供給を受けており、ベース車両は「タントエグゼ」です。「タント」譲りの広い空間を活かしつつ、専用の装備や内外装が設定されました。
ルクラのボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1730mm、ホイールベースは2490mmです。
エクステリアは、丸みのあるフロントフードや伸びやかなサイドラインにより、スタイリッシュな雰囲気を表現しています。
ドア開口部は、前後ともに最大約90度まで大きく開くヒンジドアを採用しています。
スライドドアは開閉に必要な複雑な機構や補強部材などによって車両重量が増加しやすい傾向にありますが、ヒンジドア構造をとることで、同等クラスのスーパーハイトワゴンに対して約60kgの軽量化を果たしています。
この軽量な車体は、すぐれた加速性やブレーキ性能、燃費効率に寄与するだけでなく、ドライバーのステアリング操作に素直に応える軽快で扱いやすい走行性能にも貢献しました。
また、スライドドア非採用によって生じた重量やコスト面でのゆとりが、より上質な室内空間やシートの仕立てへと還元されています。
シート自体も十分な厚みを持たせた仕上がりとなっており、高級車の後席を思わせるソファのような快適な座り心地が追求されました。
さらに、リアシートには255mmのロングスライド機構と左右独立のリクライニング機能も備わっています。
内装色は、ルクラがアイボリーとブラックのツートーン、エアロパーツなどでカスタマイズを図った上級仕様の「ルクラ カスタム」はブラックで仕上げられています。

パワートレインには660ccの直列3気筒DOHCエンジンを搭載。自然吸気(NA)モデルは最高出力58馬力・最大トルク65Nmを、ターボモデルは最高出力64馬力・最大トルク103Nmを発揮します。
トランスミッションは、NAの2WD車およびターボ車にCVT、NAのAWD車には4速ATが組み合わされます。駆動方式は2WDとAWD(4WD)が用意されました。
燃費性能はNA・2WD・CVT車で21.5km/L(10・15モード燃費)をマークします。
安全機能面では、急ブレーキ時のタイヤロックを防ぎつつ制動力を高める「メカニカル2段アシスト機能付EBD付ABS」のほか、万一の衝突に備える「デュアルSRSエアバッグ」や「歩行者傷害軽減ボディ構造」を全車に標準装備しました。
発売時の価格(消費税込)は、114万5750円からに設定されていました。
ヒンジドアやロングスライド機構による快適な室内空間を備えたルクラでしたが、その後ダイハツ側のタントエグゼが2014年に販売終了となったことに伴い、スバルで販売されていた本車も同じタイミングで生産終了となりました。
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スライドドア全盛のなか、あえてヒンジドアを採用して軽さや後席シートの快適性を追求したルクラは、いわば「小さな高級車」を思わせる独自の世界観を提案した個性あふれる一台でした。
Writer: 阿久津仁
1998年東京都生まれ。高校卒業後、自動車業界をはじめとして不動産業界、IT業界、SNS業界など様々な業界でビジネスを展開するビジネスマン。某大手転職メディアでのWebライティング経験や、オリンピック記事の制作など様々な分野でWebライティング記事を作成し、Webライターとしての経験は10年に及ぶ。趣味はクルマ・バイクで休日にドライブをすること。




























































