1.5リッター「小さなエンジン」搭載でも“370馬力”オーバー! 超すごい「ターボ」搭載の「“AWD”スポーツカー」に大注目! ガバッと開く“斬新ドア”採用した「美しいクーペ」BMW“i8”とは!
BMWが2014年から2020年にかけて製造・販売していた「i8(アイエイト)」とは、一体どのようなクルマだったのでしょうか。
1.5リッター「小さなエンジン」搭載でも“370馬力”オーバー!
BMWが2014年から2020年にかけて製造・販売していた「i8(アイエイト)」は、まるでSF映画から飛び出してきたかのような革新的なスタイリングと、優れた環境性能を高度に両立させた次世代のプラグインハイブリッドスポーツカーでした。
2009年の「フランクフルトモーターショー」でコンセプトモデルが披露されて以来、持続可能なモビリティを追求する「BMW i」ブランドの象徴として君臨し、大きな話題を集めました。
生産が終了して数年が経過した現在でもまったく色褪せることのないその洗練されたデザインは、今なお多くの自動車ファンから熱い視線を浴び続けています。
このモデルの視覚的な最大の特徴は、大排気量のマルチシリンダーエンジンを搭載するスーパーカーを思わせる、非常にアグレッシブでワイドな造形にあります。
空気抵抗を極限まで抑え込んだ低重心のウェッジシェイプ(くさび型)デザインを採用し、乗降時には斜め上方へと跳ね上がるように開閉するバタフライドアが、圧倒的な存在感を放ちます。
さらに、車体の骨格には軽量かつ極めて高い剛性を誇るカーボンファイバー強化樹脂が惜しみなく投入されています。
これにより、大型のバッテリーやモーターを搭載するハイブリッド車でありながら大幅な重量増を抑え、スポーツカーとしての優れた運動性能と燃費向上の両面で大きな成果を上げました。

デビュー当初は4人乗り仕様のクーペモデルのみの設定でしたが、2018年のマイナーチェンジに伴い、ルーフを開閉してオープンエア走行を楽しめる2人乗りの「i8ロードスター」も追加され、ラインナップがさらに充実しました。
これほどまでに流麗で迫力のある外観を持ちながら、搭載されるパワーユニットは極めてエコで環境に配慮された設計となっている点が、この車両の最大のハイライトと言えます。
車体の中央部に配置されるのは、日本の一般的なコンパクトカーにも通じる排気量わずか1.5リッターの直列3気筒DOHCターボエンジンです。
しかし、これに強力なフロント用電気モーターを組み合わせることで、システムトータルでの最高出力は374馬力(初期モデルは362馬力)という驚異的な数値を叩き出します。
駆動方式は、ガソリンエンジンが後輪を回し、電気モーターが前輪を駆動するという独自のフルタイム4WDシステムを採用しています。
これにより、低速域からの力強いモーター加速と、いかなる路面状況においても路面に吸い付くような高い走行安定性を実現しています。
4人乗り仕様であるi8クーペのボディサイズは、全長4690mm×全幅1940mm×全高1300mmに設定されています。全幅が約2メートルに迫る一方で、全高を一般的なセダンより遥かに低く抑え込んだ特異なプロポーションが、地を這うような迫力あるシルエットを生み出しています。
なお、本モデルの日本における当時の新車価格は約2000万円台前半からと、手の届きにくいクルマでありました。
しかし、現在の中古車市場ではおよそ700万円台から1100万円前後の個体が中心となって流通しており、現実的な選択肢として購入を考えられる身近な存在になりつつあります。
Writer: くるまのニュース編集部
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