日産「セレナ」の査定相場・買取金額をチェック【2020年9月】

日産のミニバンと言えば「セレナ」と言えるほど、セレナは長年高い人気を誇る車種として有名です。この記事では、そんなセレナの査定相場や買取金額を紹介します。査定時に知っておきたいポイント、おすすめの査定方法に関しても併せて解説するので、セレナの査定を検討されている方は参考にしてみてください。

日産「セレナ」について

 まずは、セレナがどういったクルマなのか、2020年時点でどういった市場展開をしているのかなどの基本的な情報をご紹介します。

日産「セレナ」を査定する!

日産「セレナ」の基本情報


 セレナは1991年に初代モデルが登場したミニバンです。2020年9月現在、セレナの最新モデルは2016年8月に登場した5代目となっています、初代モデルはFR車でしたが、2代目へのモデルチェンジに伴ってFF車に駆動方式が変更されています。

 現行モデルとなる5代目のラインナップは、駆動方式が2WDと4WDを設定。それぞれに「ノーマルグレード」、「ハイウェイスター」、「AUTECH」が用意されています。

 また、「e-POWER」は2WDモデルだけに用意されたグレードとなり、一般車でのグレード展開は31タイプ。これに福祉車両の11タイプが加わると、合計で42のタイプが存在しています(2020年9月現在)。

 セレナは2016年8月以降も仕様変更や一部改良を複数回実施しており、優れた環境性能と走行性能を兼ね備えた車種です。2018年におけるミニバン販売台数1位を獲得するなど、初代の発売から20年以上経過した現在でも高い人気を誇っています。

 ライバル車としては、トヨタ「ヴォクシー」、ホンダ「ステップワゴン」など、各メーカーで人気の高いミニバンモデルがあげられます。

日産「セレナ」の査定市場

 セレナは市場人気の高いミニバンですが、年式やグレードによって査定価格が大きく変わってくる車種でもあります。ここからは、セレナの査定価格や人気の高いグレード、年式の違いなどを解説します。

査定相場と買取金額は?


 大手中古車検索サイトによれば、現行モデルとなるセレナの中古車販売価格は85万円~409万円となっています。基本的には新しい年式であるほど中古車価格も高くなっています。

 これに伴って査定相場も変動します。大手車買取サイトによると、現行モデルのセレナの買取価格は0万円~240.2万円(2020年9月現在)となります。買取査定では、クルマのグレードや年式、ボディーカラー、そして走行距離によっても買取金額が大きく変動します。

 より高額での査定を期待する場合は、この当たりの買取に出すタイミングと価格変動を気にしておいてください。

クルマの売却先は?

 セレナの売却を行う際には、グレードや年式などに即した価格で売却できるお店を選択する必要があります。中古車査定サイトやディーラー、中古車買取店などはノウハウのあるスタッフや査定士が在籍している可能性が高く、査定に出す際にはおすすめの場所です。

高額査定が期待できるグレードは?

 セレナの買取人気グレードは「e-POWERハイウェイスターV」と「ハイウェイスターV」の2つです。「e-POWER」は100%モータードライブ、「ハイウェイスターV」はハイブリッドを採用しており、両グレードとも優れた走行性能と低燃費を兼ね備えていることが特徴です。市場人気が高いグレードは査定額も高い傾向にあり、売却する際には高額査定が見込めるでしょう。

査定時のチェックポイントは?


 セレナを査定見積りに出す際は、クルマの「年式」「グレード」「走行距離」などが査定額を大きく左右する要素となります。セレナの現行モデルグレードは2016年8月に発売された5代目モデルです。初代~4代目モデルは型落ち扱いとなってしまうので、買取時の査定額が下がりやすくなります。

 また、セレナは低燃費、低価格を強みとしたクルマです。走行距離が伸びてくると環境性能が低下し、査定額も低下する傾向があります。セレナの売却あるいは買い替えを検討している方は、早めに査定見積りを受けることをおすすめします。

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歴代 日産 セレナの中古車相場は?

  2020年現在、セレナは1991年モデルから2020年モデルまで多数の中古車が流通しています。ここからは、初代セレナから現行セレナまでの特徴と、下取り・査定相場の平均額、そして中古車購入の相場価格について詳しく紹介していきます。

初代モデル 日産 セレナ(23型)の中古車相場

 初代モデルとなるセレナ(C23型)は1991年に「バネットコーチ」の後継モデル「バネットセレナ」としてデビューしました。現在のモデル名「セレナ」となったのは1994年のマイナーチェンジの際です。「ロングホイールベース」「高い空力特性(cd値0.35)」「セミキャブオーバー型」という特徴が、5ナンバーサイズ・ミニバンでありながらも高い走行性能を発揮する結果につながりました。このような高い走行性能を備えた初代セレナは5ナンバーミニバンとして当時とても貴重な存在でした。

 1991年から1999年生産の初代セレナは、もっとも新しいモデルでも20年以上経過しているため満足できる下取り・査定価格を期待することは非常に難しいといえます。これは初代セレナだからという訳ではなく、一般的に下取り・買取査定では20年落ちのクルマはよほどの希少性がない限り「0円」査定になることがほとんどです。ただし、1999年式の最終モデルで総走行距離が少ない「ハイウェイスター」などの上位グレード、といった条件であれば約3万円からの買取査定が出る場合があります。

 初代セレナの2020年11月現在の中古車相場価格は約10から56万円となっています。上位グレードのハイウェイスターや福祉車両に架装されている車体は今でも30万円以上の価格で取引されています。しかし、大手中古車販売サイトでさえ、取り扱い台数が全国でわずか数台ある程度なので、状態の良い車体を見つけることは難しいでしょう。その理由に初代セレナは人気のモデルではない、販売店が在庫するにはリスクが大きいモデルである、といった点が挙げられます。

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2代目モデル 日産 セレナ(C24型)の中古車相場

 2代目モデルとなるセレナ(C24型)は1999年から2005年まで生産され、1BOXミニバンのパイオニアとして存在感を強めたモデルです。初代セレナからの大きな変更点は、エンジンを搭載する位置を前席シート下からボンネット下へと移動し、FFに変更した点です。これによって、フロア全高は低くなり、優れた乗降性と広々とした室内空間を実現しています。さらに、販売当時には珍しく全グレードに両側スライドドアを装備するなど、初代セレナから使い勝手が飛躍的に向上したモデルとなりました。

 1999年から2005年生産の2代目セレナは、もっとも新しいモデルで15年落ちと、初代セレナ同様に年式の極端な古さから下取り・査定価格は厳しいといえるでしょう。2003年式・ハイウェイスター・走行距離12万kmの条件で査定は3万円から5万円です。2代目セレナはまだ人気に火がつく前のモデルであることに加えて、トランスミッションであるCVTに不具合が多かった点も下取り・査定を難しくしているポイントです。

 2代目セレナの2020年11月現在の中古車相場価格は約10万円からとなっています。初代セレナよりも若干ですが中古市場の流通量が多く、安価なセレナをお探しの人は2代目モデルで状態の良い車体を探すことをおすすめします。また、2代目セレナにはノーマルモデルのほかに、日産の定番モデルのハイウェイスター、室内空間をさらに拡張したハイルーフ仕様がラインナップされ、ノーマル以外のモデルは割高です。

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3代目モデル 日産 セレナ(C25型)の中古車相場

 3代目モデルとなるセレナ(C25型)は2005年から2010年まで生産され、シンプルでモダンなエクステリアと当時のミニバンのなかでもトップクラス品質の室内空間が好セールスにつながったモデルです。ホイールベースはさらに長く2860mmに延長され、走行安定性の向上と長大な室内空間の確保に貢献しています。さらに、刷新した2リッターDOHCエンジンとエクストロニックCVTの組み合わせは優れた低燃費性能を発揮します。性能・品質の高さから人気モデルとなった3代目セレナは2007年には国内ミニバン部門で1位を獲得しています。

 3代目セレナの2020年11月現在における下取り・査定相場価格は2010年式・100,000kmで19.1万円からとなっています。初代・2代目セレナとは異なり、下取り・査定額が「0円」査定となることは少ない傾向です。それは、日本国内はもとより海外への輸出用として3代目セレナには需要があるためです。とくに海外への輸出用に3代目セレナを下取り・査定する場合、15年落ち・走行距離100,000km以上であっても価値が残っているとされ、多くの場合で下取り・査定額を期待することができます。

 3代目セレナの2020年11月現在の中古車価格帯は約18から120万円となっています。中古車市場に流通する3代目セレナの在庫は、日産の下取りから中古車買取在庫まで豊富にある状況です。もっとも新しいものでも10年落ちと購入検討リストに入れやすい3代目セレナですが、10年もの年月が経過していると、エンジンや足回りなどに不具合が出ることも多々あります。購入前には可能であれば試乗を、出来なければ整備記録をしっかりと確認するようにしましょう。

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4代目モデル 日産 セレナ(C26型)の中古車相場

 4代目モデルとなるセレナ(C26型)は2010年から2016年まで生産され、2011年から13年まで3年連続でミニバン販売台数1位を記録した人気モデルです。車体の基礎となるプラットフォームは3代目セレナのものを引き続き使用しながらも、新型エンジンやアイドリングストップ機能の搭載によって、より優れた低燃費性能を発揮します。さらに、2012年には日産の独自技術「S-HYBRID」採用モデルが追加され、2リッタークラスのミニバン初の「平成27年度燃費基準+20%」を達成しています。

 4代目セレナの2020年11月現在における下取り・査定相場価格は2017年式・20,000kmで123から215万円となっています。日産ミニバンの代表格の現行モデルのひとつ前のモデルということもあり、中古車相場では安定して高い需要があります。高需要であるため、グレード問わず高価買取されているのも特徴です。高値での売却が見込めるグレードは定番のハイウェイスター、カラーは「スーパーブラック」や「ソリッドホワイト」です。

 4代目セレナの2020年11月現在の中古車価格帯は約13.8から236万円となっています。4代目セレナのおすすめグレードは最上位グレードの「20G」、そして定番のスポーティーモデル「ハイウェイスター」です。これらのグレードは中古車相場価格が比較的同価格帯にあるセレナにおいて、装備・オプションが他のグレード「20S」「20X」よりも充実しているため、コストパフォーマンスが高くなっています。ただし、「S-HYBRID」は例外で、上記したグレードよりも価格が25から40万円上乗せされる傾向です。

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5代目モデル 日産 セレナ(C27型)の中古車相場

 2016年にフルモデルチェンジを果たした現行モデルとなる5代目のセレナ(C27型)は、日産独自の先進安全技術をふんだんに搭載、2019年には日産初・同クラス初の「アダプティブ・ヘッドライト」が設定されました。さらに、エンジンで発電してモーターの力で走行する「e-POWER」がラインナップされ、JC08モードで26.2km/Lと、同クラスミニバンの中でもっとも優れた燃費性能を発揮します。また、e-POWERに搭載されるエンジンは1.2リッターと小型であるため、自動車税が安くなるというメリットもあります。

 5代目セレナの2020年11月現在での平均的な買取相場はおよそ150万円前後で推移しています。年式・走行距離・グレードにより多少価格は前後しますが、人気のセレナの最新モデルということもあり、安定して高値取引される傾向です。グレードにもよりますが、現行セレナには年式が古いモデルでも値崩れしないという特徴が見られます。2016年式の初期モデルでも高い下取り・査定額を期待することができるでしょう。

 5代目セレナの2020年11月現在の中古車価格帯は約90から400万円となっています。販売相場では220から280万円台に台数が集中している傾向です。また、2019年にフロントフェイスを刷新したマイナーチェンジがおこなわれているため、マイナーチェンジ以前のモデルはお得感が強いです。なかには登録済み未使用車・走行距離が500km以下の車体も流通することがあり、ほぼ新車の状態に近い現行セレナを購入することも不可能ではありません。

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 このように根強いミニバン人気をけん引してきたセレナは、現在、5世代のモデルが中古車市場に流通しています。それに伴って、新しいモデルは高額査定が望めますが、旧型となるとそこまでの希少価値は望めません。逆に中古車の購入を検討する上では、新旧で物件数も多いため、安価なモデルを見つけることも可能です。ただし、安価であるということは、初年度登録からの年数が経過している。修復歴があるなど、クルマに傷みが出ていることが伺えます。中古車の購入については、この辺りに気を付けて注意深く見極めることが必要です。

日産「セレナ」を査定する!

日産「セレナ」の買取査定 メリット・デメリット

 セレナは高い市場人気を持っているため、それなりの額で売却すること自体は簡単な車種と言えます。しかし、査定額を高くしたい、早めに買い取ってほしいといった目的がある場合は、目的に見合った場所で見積り査定を実施する必要があります。ディーラーや買取店、一括査定などに依頼するメリット・デメリットを項目別に分けて解説します。

買替を前提にディーラーで査定した場合

 セレナからの買替をディーラーで行う場合、査定から見積り作成、買替手続きまでをスムーズに進めやすいことがメリットです。さまざまな書類手続きを買替ディーラーの指示に沿って進められるので、クルマの買替にかかる労力を大きく減らせることがディーラー査定の強みだと言えます。

 また、新たなクルマが手元に届くまで、現在のクルマを使用し続けられることもメリットと言えます。

 ただし、買取専門店と比較すると買取相場は低くなる傾向があります。ディーラーは新車販売を専門としており、中古車販売に特化した販路は持っていない企業もまだあります。そのため、買取額もそこまで大きな額を提示出来ないというのはデメリットと言えるでしょう。

大手買取店での査定の場合

 大手買取店は独自の販売ルートを保有していることが多く、他の査定方法と比較して査定額が高くなりやすいというメリットがあります。買取店によっては事故車買取や廃車買取を実施しているところもあり、どのような車両の状態でも売却できる可能性があります。

 市場人気が高い車種や、ユーザー人気が高いオプションが付いてるクルマは査定額の増額を受けられる可能性が高くなります。セレナは市場人気も高く、大手買取店に売却することで査定額の増額が望めるということも、大手買取店での査定がおすすめできる一つです。

 ただし、買取専門店は査定店舗によって査定額が変動しやすく、場合によっては相場より査定額が安くなることもあります。業者探しや商談といった作業もユーザー側で行う必要があるので、車買取の交渉に自信がある方におすすめの方法です。

 また、クルマの買替をする方は、買取のタイミングと新しいクルマが納車されるまでのタイミングを慎重に見極める必要があります。買取市場は水物で、業者としては査定後、すぐにでも引き取りたいと言ってきます。引き渡しの日数が掛かれば、査定額の減額にもなります。

 現在所有しているクルマの引き渡しから、次のクルマの納車まで期間がある方は、その間はクルマがない生活となるのでご注意ください。

個人店・地域店での査定の場合

 個人経営や地域特化型の店は査定額に差が出やすく、査定する時期や店舗によっては高額買取が見込めるというメリットがあります。ただし、小規模な買取専門店は大手と比べると保有している販売ルートが狭く、見積りを行う時期によって依頼額に差が出やすいことが難点です。

 査定時期の良し悪しに関しては、車の需要が伸びるタイミングを知っておくことである程度判断できます。

 一般的に、決算期付近や年末年始、そして新車が登場する前月などはクルマの買取需要が伸びる傾向がありので、その当たりは念入りにチェックしておきましょう。

一括査定のメリット・デメリット

 複数の買取業者へ同時期に査定見積りを依頼することを一括査定といいます。複数の買取専門店から一斉に見積りを発行してもらう方法で、オークション形式で実施されることもあります。他の査定方法と比較して、査定額を高くしやすいことが一括査定のメリットです。

 セレナは市場人気が高い車種なので、大手の一括査定サービスを利用して複数の買取担当者を競合させることで高額査定を見込むことができるでしょう。

日産「セレナ」を査定する!

日産「セレナ」査定・買取まとめ

 クルマの買取は、車種・年式・走行距離といった車両の内容と、市場需要の高さや業者が保有する販売網といった車買取市場の状況によって査定額が決まります。

 セレナは長年モデルチェンジを重ねてきた人気モデルと言えます。とは言え、中古車市場の在庫は多いタイプもあるので、世間的に言う希少価値の高いクルマとは言い難いです。

 クルマの人気度、中古車の流通数などのから適切なタイミングで買取査定を行うことで、長年連れ添った愛車に相場価格よりも高い査定額が付けられる可能性が高くなります。実際に高額査定を引き出すには、ドライバー自身が乗っているクルマの内容を改めて理解し、車査定の方法や進め方を学んでおくことが大切です。

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