トヨタが「新型モデル」を初公開! 次世代型「タマラオ」は水牛のようなモデル? 2モデル同時にフィリピンでお披露目
トヨタ・モーター・フィリピンは、設立35周年を記念し、本日フィリピン・マニラにて式典を開催しました。そこでは次世代型「タマラオ」がお披露目されましたが、どのようなモデルなのでしょうか。
え? トヨタが新型「タマラオ」をお披露目! どんなモデル?
2023年8月22日にトヨタのフィリピンにおける車両販売・生産会社であるトヨタ・モーター・フィリピンは、設立35周年を記念し、マニラにて式典を開催しました。
そこでは次世代型「タマラオ」がお披露目されましたが、どのようなモデルなのでしょうか。
今回の設立35周年式典には、来賓としてルイーズ・アラネタ・マルコス・フィリピン大統領令夫人、越川和彦駐フィリピン特命全権大使をはじめ、政府関係者、サプライヤー、ディーラー、現地関係者など約600名が出席。
さらにトヨタからは豊田章男会長、TMPからアルフレッド・ティ会長などが出席しました。
その際、豊田会長はフィリピンへの感謝と更なる貢献に向けた決意を表明すると共に、アジアを中心に展開する「IMVシリーズ」の最新モデル「IMV 0」のフィリピン仕様となる次世代型「タマラオ」をお披露目しています。
IMVとは「Innovative International Multi-purpose Vehicle」の略で、世界のユーザーにより魅力的な商品かつ求めやすい価格で提供するグローバルで効率的な生産・供給体制、すなわち「需要のある地域で生産」の方針のもと展開されるモデルです。
IMVの基本は、ベースとなるラダーフレームを共有したピックアップトラックの「ハイラックス(シングル/エクストラ/ダブル)」の3仕様、ミニバンの「イノーバ」、SUVの「フォーチュナー」で構成。
しかしダブルギャプピックアップ(4ドア5人乗り)仕様の用途が乗用メインに変化していることや、上級志向が高まっていることなどを背景に車両価格が上昇してきました。
そのため、「より魅力的な商品かつ求めやすい価格で提供」という原点に立ち返るために新たに開発されたのがIMV 0です。
IMV 0は、2022年12月に「タイトヨタ60周年式典」で世界初公開。
その後、2023年8月上旬の「インドネシア国際オートショー(GIIAS)2023」では同市場向けの「ランガ」という名でお披露目されました。
このIMV 0は、ピックアップトラックをベースにしながら荷台部分を自由にカスタマイズできるモデルです。
ユーザーの用途に応じて荷台部分をカスタマイズすることにより、警察や消防といった特殊業務から移動販売車やレースマシンなど様々な用途に合わせることが可能となっています。
実際にタイではレースで使用するペースカー仕様、インドネシアではカフェ仕様や救急車仕様などを披露目。
そして今回のフィリピンでは、「ペースカー・ピックアップ」「モダンPUV・ジープニー」の2仕様が登場しました。
設立35周年式典で豊田章男会長は次のように述べています。
「私にとってIMVのローンチは、私のキャリアの中でも最も素晴らしい思い出のひとつとなっています。
そこで私は、エンジニアリング・チームとデザイン・チームにIMVの当初の意図に立ち返り、真に手頃な価格で真に革新的なものを創造してほしいと課題を課しました。
社内では『IMV 0コンセプト』と呼んでいます。正式発表はまだ1年先ですが、今日私たちはフィリピンのお客様のために、この新しいIMV 0コンセプトに命を吹き込みます。
次世代型タマラオのコンセプトカーである『ペースカー・ピックアップ』『モダンPUV・ジープニー』をご紹介します。
IMV 0チームは、潜在的なオーナーのライフスタイルやニーズを観察するために、何カ月も現場で過ごしました。
そして2024年には、次世代型タマラオなどのIMV車が、ここフィリピンのサンタローサ工場で初めてCBUとして生産されることを大変嬉しく思います(一部中略)」
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なお「タマラオ」とはフィリピンのタガログ語で「牛」を意味しており、現地の生活と共にある牛のように次世代型タマラオが様々な場所で活躍するかもしれません。
ハリマオと思った