上位フィニッシュが望まれたスーパーGT最終戦 NSX GT3連続の表彰台を獲得なるか[PR]

Modulo Drago Corseチームの監督・選手のコメント

スーパーGTの2018年シーズンを戦い終え、新たな決意で次シーズンに望む

■チョン・ヨンフン監督

「ブレーキの症状はもてぎのテスト段階で少し兆候があったのですが、予選まではこれが出ないという、とても微妙な状況でした。エンジンのパワーダウンはタイラウンド(第4戦)ではあったのですが、今回は気温が想定より高かったことと、混戦の状況で熱の影響が出たのではないかと思います。

 シリーズ全体としては、開幕戦(岡山)のときを思えば、マシンはかなりよくなったと思います。もちろんもっとやるべきことは沢山あり、決して満足してはいけないですが、これからもなるべくシンプルに考えてNSX GT3を熟成させて行きたいですね。応援、ありがとうございました」

■ドライバー:道上 龍選手

「決勝前のウォームアップでマシンを確認したとき、バランスは良いけれど何というか……スピードの伸びが感じられないことが少し不安でした。

 タイヤ選択に関しては、後から考えれば左側だけソフトに交換するなど方法はあったのかもしれないですが、周回数を考えて安全策を選びました。

 自分が持っているNSXに対するイメージは、もっとシャープに動くマシン。来季のことはまだ言えませんが、アップデートも含めてこうしたイメージに近づくように、NSX GT3を作り上げて行きたいと思います。

 大津に関しては、彼のレースはずっと見てきたので、いい選手に成長していると思います。スーパーGTでは全てが初めてのチームによくついてきてくれていますし、フィードバックにも若さと勢いがある。彼の力もあって、今季の成績が得られたと思っています」

■大津弘樹選手

「レースではタイヤのグリップが足りず、ライバルに追われる展開が苦しかったです。エンジンは、マッピングも色々変更したりと試してみたのですが、マザーシャシーも抜けないくらいパワーが落ちてしまいました。結果としては、とても悔しいレースでした…。

 シーズンを通して感じたことは、道上選手のすごさでした。道上選手はどんな状況でマシンに乗っても素早くタイムを出して、的確な評価が出してくれます。ボクは今シーズンそれに甘えて走っていただけなので、これからはもっと、“感じ取れる力”を身につけたいと思いました。一年間、ありがとうございました!」

※ ※ ※

 悔しい結果に終わってしまったModulo Drago CORSEの2018年スーパーGT最終戦ですが、課題も見え、万全の体制で来年に向けフィードバックしていこうという決意もうかがえます。今シーズンが終わったばかりですが、2019年シーズンの開幕が待ち遠しく感じました。

【了】

スーパーGT 第8戦 決勝での♯34 Modulo KENWOOD NSX GT3等を写真でチェック(20枚)

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Writer: 山田弘樹(モータージャーナリスト)

自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経てフリーランスに。レース活動の経験を活かし、モータージャーナリストとして執筆中。並行してスーパーGTなどのレースレポートや、ドライビングスクールでの講師も行う。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。

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