アクアラインを抜け、館山道の方面に進みひた走ると、まもなく目的地に到着しました。

　目の前に広がる大海原と砂浜を見て、妻と息子はもうテンションMAX。広々とした車内には、浮き輪のように大きなアイテムもあらかじめふくらませて積んでおくことができ、いざとなれば着替えをすることが簡単にができることもセレナの強みです。

　海水浴を楽しんだあとは、ほど近い富津の金谷港に海鮮浜焼きで有名なお店があるらしいので、そちらへ向かうことに。途中、東京湾が一望できる絶景スポットのあるワインディングロードにちょっと立ち寄って、記念撮影しました。この景色は本当に、素晴らしい！のひとこと。エメラルドグリーンに光る海がまぶしすぎました…。

　曲がりくねった道でも楽しく走れるのもセレナ AUTECH e-POWER SPORTS SPECのよいところ。専用チューンのコンピューターにより勾配のキツイ坂でもものともせず加速し、強化されたボディと足回りのよってロールもしっかり抑えられているので、同乗者が酔ってしまう心配も少ないです。

　またステアリングを切ったとおり車体が遅れることなく正確に応答してくれるので気持ちよく走れます。

　ちゃんと意のままに動いて、あまり修正舵がいらない。ミニバンだから仕方ない…と諦める必要は無く、けっこう楽しめてしまいます。

　家族全員が満足できる乗り心地の良さとふらつきを抑えながら、走りの性能を求める筆者のような人でも満足することができるのです。

　ワインディングロードを抜けたあとは、家族の胃袋を満たすために浜焼きのお店へ。低料金でありながら、なんとホタテも牡蠣もエビも、なんでも90分食べ放題。

　天井が高く開放的な店内からは、海を間近に眺めることもでき、磯の匂いを感じつつ美味しい海鮮をこれでもかというぐらい味わうことができます。

　あらためて浜辺にたたずむセレナAUTECHを眺めると、やけに海が似合って見えます。それはこのクルマを手がけたAUTECHが海の近くであることも関連しているのかもしれません。

　帰路も快適に、移動そのものを楽しみながら走ります。基本性能が高い上にプロパイロットによる運転のサポートがあるのも、1日遊んでちょっと疲れた身にはありがたいです。

　そしてなにより、ドライバーは運転して楽しく、同乗する妻や息子も快適に乗れて、家族みんなが笑顔になれて、「クルマで出かけるのって楽しいね！」と、思い出の1日がより印象深いものになりました。

［Text：岡本幸一郎　Photo：小林岳夫］