2025年7月27日、トヨタは東日本岩手工場（岩手県金ケ崎町）で、カローラファンを対象としたイベント「COROLLA OFF-LINE MEETING 2025（カローラオフラインミーティング2025）」を開催しました。

　このイベントは、同社のコンパクトSUVである「カローラ クロス」の一部改良と生産工場の移管を記念するもので、全国から約50組のカローラオーナーが招待されました。

　さらに、同年8月4日に発売の「カローラ クロス GRスポーツ」の量産車が初公開され、参加者の注目を集めました。

　カローラシリーズは、1966年の初代「カローラ」登場以来、世界で累計5500万台以上を販売（2024年12月時点）し、トヨタの象徴として長年愛されてきました。

　現在の12代目カローラシリーズは、セダンのカローラ、ワゴンの「カローラ ツーリング」、ハッチバックの「カローラ スポーツ」、SUVの「カローラ クロス」、そしてパフォーマンスを追求した「GRカローラ」の5モデルで展開されています。

　なかでもカローラ クロスは、2021年に日本で発売されたコンパクトSUVで、都市での扱いやすさとアウトドアでの実用性を両立しています。

　2025年5月の一部改良では、内外装のデザインが刷新され、新たなグレードとして「GRスポーツ」が追加されました。

　カローラ クロス GRスポーツは、トヨタのモータースポーツ部門「GAZOO Racing」が手掛けたモデルで、専用チューニングのサスペンション、スポーティなエアロパーツ、19インチアルミホイールを装備するなど、独自のデザインが特徴です。

　また、内装には赤いステッチやGRロゴが施され、パワーユニットには通常のカローラ クロスとは異なる2リッターエンジンを搭載。

　走りの楽しさと個性的なデザインを融合したモデルとなっています。

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　カローラオフラインミーティング2025の会場には、12代目カローラシリーズ全5車種が展示されました。

　なお、GRスポーツグレードも他のカローラ クロスと同様に岩手工場で生産されており、展示の中には発売前のGRスポーツの量産車も初公開されました。

　イベント内の特別プログラム「COROLLA STUDIO」では、カローラの開発や製造に携わる社員とオーナーが登壇し、クルマへの情熱や愛着を語るトークショーが開催されました。

　岩手工場の藤井雅則工場長は、

「私たちの工夫で、カローラ クロスの品質をさらに高めたい」

　と熱意を語る一方で、カローラ クロス開発責任者の高橋毅氏は、

「岩手工場を訪れた際、皆さんの『良いクルマを作る』という強い意志に感動しました。

　私の役割は、クルマを進化させて需要を増やし、工場がフル稼働で忙しくなる状況を作ることです」

　と笑いを交えて語り、藤井工場長は

「すでに良い意味で忙しくて困っています」

と応え、会場を和ませる場面もありました。

　また、2025年5月の一部改良で進化した最新カローラ クロスの試乗会も実施され、開発者が同乗して改良点や走りの特徴を解説しました。

　そして、GRカローラの同乗体験では、熟練ドライバーが運転する車で2.4kmのテストコースを走行し、参加者は「強烈な加速と野性味あふれる走りに圧倒されました」と興奮を隠せない様子だったといいます。

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　カローラオフラインミーティング2025は、カローラシリーズの実車展示や特別プログラム、試乗体験を通じて、カローラファンや岩手県の人々との交流を深め、絆を強める機会になったといいます。

　カローラの進化はこれからも続き、直近では2026年のカローラ60周年や、今後の新たなモデル展開に期待が高まります。