2025年6月27日から29日まで、幕張メッセ（千葉市美浜区）を会場に開催された「東京アウトドアショー2025」には、キャンプグッズやアウトドアギアのほか、アウトドアに映えるクルマたちも多く展示されていました。

　その中には自動車メーカーのブースも複数存在しており、アウトドア向きなモデルを中心とした展示が来場者の目をひいていました。

　特にアウトドアとの親和性の高いスバルのブースには、先日発売したばかりの新型「フォレスター」を含め複数のモデルを展示。その中で一番コンパクトなモデルとして「レックス」もしっかり展示されています。

　レックスとは、もともと1972年にスバル「R-2」の後継車種として登場した軽自動車に与えられていた車名であり、軽自動車時代は3世代に渡って1992年まで販売されていました。

　その後、スバルの軽のベーシックモデルは「ヴィヴィオ」から「プレオ」へと変遷していきますが、レックスの名前は途切れたままでした。しかし、2022年11月に発表された小型クロスオーバーSUVの車名として突如復活し、現在に至っています。

　そんなレックスは、現在のスバルで軽を除いたラインナップのなかでは最も手ごろな価格帯のモデルとなっており、トールワゴンの「ジャスティ」と共に5ナンバーサイズのボディを持つ扱いやすい車両となっています。

　ボディサイズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mm。見た目からも分かるかもしれませんが、レックスはダイハツ「ロッキー」をベースとしたOEMモデルとなっており、基本的なメカニズムをロッキーのものを踏襲しています。

　ただ当初は1.2リッターの自然吸気（NA）エンジンを搭載した前輪駆動モデルのみがラインナップされており、ロッキーに存在する1リッターターボや4WD、そしてハイブリッドモデルは存在しないシンプルなものとなっていました。

　しかし2025年6月に待望の「e-SMART HYBRID」と名付けられたハイブリッドモデルが追加され、スバル車の中で最も低燃費なモデル（WLTCモード燃費：28.0km／L）となりました。

　このe-SMART HYBRIDは、エンジンで発電し、100％モーターで走行するシリーズ式ハイブリッドとなっており、モーターならではの力強い走りが楽しめる点も魅力となっています。

　さらに会場に展示されていた車両（ガソリン車）には、オプションで用意されるルーフラックが装着されるカスタマイズが施されていました。

　もともとSUVらしいタフなスタイルを持っているレックスだけに、ルーフラックにアウトドアギアを積むだけで非常に様になっていたのが印象的でした。

　なお東京アウトドアショー2025に展示された車両のラゲッジには、コンテナボックスに収められたアウトドアギアが満載されており、超コンパクトなボディながら定員乗車時でも369リットルの大容量を持つ積載性の高さを、さりげなくアピールする格好となっていました。

　一方で後席も足元や頭上にもゆとりがあり、郊外に向かうロングドライブでも快適な空間を確保しているのはさすがといったところ。

　実車に触れることができた来場者も、レックスの新たな魅力に気付いた人が多かったのではないでしょうか。

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　スバル最小のコンパクトSUVとなるレックスの車両価格（消費税込み）は、191万700円から260万8100円です。