トヨタは2025年5月23日、マイナーチェンジを実施した新型「カローラクロス」を発表・発売しました。

　デザイン変更を伴う大きな刷新に対し、SNSなどには早くも多くの声が集まっています。

　1966年にデビューした「カローラ」シリーズは、来年2026年で60周年を迎えます。

　初代の開発者が掲げたコンセプト「地球人の幸福と福祉のためのクルマ」を大きな使命とした「大衆車」として、「良品廉価」であると同時に「変化」「プラスアルファ」のキーワードをもとに、常に進化を続けてきました。

　世界150の国と地域で展開され、これまでに累計で5500万台以上を販売するロングセラーモデルです。

　現在販売されるのは12代目で、カローラ（セダン）のほか「カローラツーリング」（ステーションワゴン）、「カローラスポーツ／GRカローラ」（5ドアハッチバック）、そしてカローラクロスと、主に5つのタイプがラインナップされています。

　なかでもカローラクロスは、世界的なSUV人気の高まりを受け、2020年に新たに設定されたコンパクトSUVです。

　タイでグローバルデビューを果たしたあと、日本導入は2021年9月からおこなわれました。

　SUVらしい軽快でスタイリッシュなデザインとともに、カローラシリーズに共通する使いやすさも兼ね備え、室内や荷室も十分な空間を確保しています。

　発売当初、パワートレインは1.8リッターガソリン車（のちの一部改良で2リッターに変更）と、1.8リッターHEV（ハイブリッド車）の2タイプが用意されました。

　しかし今回実施されたマイナーチェンジでは、カーボンニュートラルの達成に向けた電動化をさらに推し進めるため、パワートレインをHEV1本に変更しました。

　そしてカローラシリーズが追求してきた「良質廉価・変化・プラスアルファ」を深化させるべく、「所有・移動する質を高める」「安心、安全の質を高める」「より走りを楽しみたいお客様の要望に応える」の3つの狙いを定めています。

　まず、内外装の変更で所有・移動する質を高めました。

　外観は、上級モデルの新型「クラウンエステート」（2025年3月発売）などにも採用されている最新のバンパー一体型グリルを採用し、スマートかつ洗練されたイメージとしました。

　あわせて、前後ランプ類もフルLEDランプに変更されているほか、グリル上部にはセンターランプも採用されています。

　内装は、シフトノブ・シフトパネル周辺のデザインを刷新したほか、「イルミネーテッドエントリーシステム」の導入で先進性と質感を向上させています。

　安心・安全の面では、「シグナルロードプロジェクション」を日本初採用したほか、4WDモデルに「SNOW EXTRAモード」をトヨタ車として初めて搭載しました。

　さらに走りの面では、「GR SPORT」グレードを初めて設定しました。

　新たな2リッター専用エンジンと出力の向上を果たしたモーターを組み合わせ、国内初採用となる新「SPORTモード」を設定。専用サスペンションや軽量・高剛性な専用ホイールと組み合わせます。

　加えて専用フロントバンパー・グリル、専用スポーツシートなどの専用装備も揃え、差別化を図っています。

　新型カローラクロスの車両価格（消費税込み）は、276万円から389万5000円まで。

　2025年5月23日より発売されますが、GR SPORTのみ8月4日に遅れて発売される予定です。

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　大きくイメージを変えた新型に対し、SNSなどには早くもさまざまな反響が寄せられています。

　多かったのは「カッコいい！」「ずいぶん変わったね」「フルモデルチェンジじゃないんだ」といった、デザイン刷新に対する驚きでした。

　とくに新設のGR SPORTに対して「めちゃ顔いいやん」「納車待ち間違いなし」など、多くの声が集まっています。

　また「もはやクラウン（新型クラウンエステート）」「（レクサス）LBXみたい」「高級感あがった」など、上質さを増した点を指摘するコメントも。

　さらに、新車が年々高くなっていることを受け「HEVで276万は優秀」「（廉価な）カロクロの存在は貴重」との意見もあり、「今度のも売れるんだろうな」「納期待ちエグそう」と、早くも注文殺到を予想する声まで見られました。

　発表早々に注目度の高い新型カローラクロス。販売の動向に注目が集まります。