6年ぶり全面刷新! スバル新型「ステーションワゴンSUV!?」世界初公開! 本格“4WD”&新ハイブリッド採用? 迫力顔化期待の「アウトバック」米に登場へ

スバル米国法人は2025年4月9日、新型「アウトバック」をニューヨーク国際オートショー(4月16日~)にて世界初披露すると予告しました。6年ぶり全面刷新を迎える同車はどのようなクルマになるのでしょうか。

スバル新型「ステーションワゴンSUV!?」発表へ

 スバル米国法人は2025年4月9日、新型「アウトバック」をニューヨーク国際オートショー(4月16日~)にて世界初披露すると予告。その姿の一部をティザー画像として世界初公開しました。

アウトバックの姿が見えた!
アウトバックの姿が見えた!

 スバルの「アウトバック」は、ステーションワゴンである「レガシィ」のクロスオーバー版として1995年に初代モデルがデビューしました。

 まだ「フォレスター」が存在しない時代であり、北米などのSUVニーズに対応するために生まれたモデルです。

 ワゴンにSUV要素を加えるというアイデアは北米で高い人気を集めました。スバルの北米ビジネスの大きな柱となった1台です。

 現行モデルは、2019年のやはりニューヨーク国際オートショーで世界初披露となり、2年後となる2021年に日本に導入されています。

 6代目となる現行モデルは、スバルのフラッグシップクロスオーバーSUVとして、スバルの持つ最新の技術が数多く採用されていました。

 エンジンは2.4リッター水平対向4気筒直噴ターボと、2.5リッター水平対向4気筒エンジン、1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボの3種類を揃え、日本には1.8リッター版が販売されています。

 もちろんスバル得意の4WD(スバルはAWDと表示します)に、先進の運転支援システム「アイサイト」も採用されています。価格は440万円~と、スバルのラインナップ中トップクラスの価格帯となっています。

 そんなアウトバックの新型モデルは、どのような内容になるのでしょうか。そのヒントとなるのが、日本で予約開始されたばかりの新型フォレスターです。

 本格SUVであるフォレスターと、ステーションワゴン・ベースのアウトバックでは、スタイルは異なりますが、実のところプラットフォームは共通であったりします。そのため、フォレスターに採用される技術の多くが、アウトバックにも使われていたりするのです。

 その新型フォレスターのトピックは、パワートレインにあります。それがスバル初となるストロングハイブリッドの採用です。

 スバルはこれを「e-BOXER(ストロングハイブリッド)」と呼んでいます。e-BOXER(ストロングハイブリッド)は、いわゆるシリーズ・パラレル方式と呼ばれるもので、スバルのこれまでのハイブリッドよりも、モーターが強力になり、モーター駆動の領域が格段に広がっています。

2月に開催されたシカゴオートショーで公開された新型フォレスターのe-BOXER(ストロングハイブリッド)の性能は、2.5リッターの水平対向エンジンとモーター、発電機を備え、システム最高出力194馬力というもの。燃費性能は、エンジン車に対して最大40%向上しており、燃料タンク満タンで最大581マイル(約929.6km)もの航続距離を誇ります。

 最大の特徴は、エンジンが縦置きで、車体の前から後輪に向けてプロペラシャフトを備えた4WDであるということです。

 ハイブリッド化されていても、従来のスバルらしいレイアウトは堅持されているというわけです。ですから、雪道やオフロードの性能は、あいかわらずに高いということが予想されます。

 現行モデルのフォレスターとアウトバックを比べると、実のところアウトバックの方が重く、その2台の関係は新型になっても変わらないはずです。

 そうなると、新型アウトバックの性能は、最高出力は同じ194馬力ながら、燃費はもう少し低いかもしれません。

 デザインは、今のところ明かされてはいませんが、新世代モデルのデザインのイメージを統一するためにも、新型フォレスターと印象の近いものになるのではないでしょうか。

 新型フォレスターでは、フロントグリルが大きく、押し出し感が強くなっていますから、新型アウトバックも、より強面な印象になることが予想できます。

 現行モデルのアウトバックは、2019年に世界デビューして日本導入が2021年でしたから、新型モデルの日本上陸があるとすれば2027年になるでしょう。今から、予算の準備を始めておきましょう。

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Writer: 鈴木ケンイチ

1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。特にインタビューを得意とし、ユーザーやショップ・スタッフ、開発者などへの取材を数多く経験。モータースポーツは自身が楽しむ“遊び”として、ナンバー付きや耐久など草レースを中心に積極的に参加。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明するように、日々努力している。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。

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