トヨタは初代「クラウン」誕生から70周年を迎えた2025年1月7日に、クラウン専門店「THE CROWN」専売の「クラウンセダン」特別仕様車「THE LIMITED-MATTE METAL（ザ リミテッド マットメタル／以下「クラウンセダン“ザ リミテッド マットメタル”」）」を初公開しました。

　クラウンは、トヨタ独自の国産技術をもとにした初の量産乗用車として、戦後間もない1955年1月7日に誕生しました。

　以降、トヨタを代表する高級車として歴史を重ね、2022年7月には16代目となる現行型へフルモデルチェンジを実施。

　多様化するユーザーの価値観にあわせ、これまでの固定概念を覆す4つのラインナップを用意し話題となりました。

　まず2022年9月、セダンとSUVのクロスオーバータイプ「クロスオーバー」がデビュー。2023年10月6日には、第2弾としてスポーツSUVの「スポーツ」が、2023年11月に第3弾の4ドアモデル「セダン」がそれぞれ発売されています。

　さらに、シリーズのラストを飾るラージSUVの新型「クラウンエステート」も今後発売の予定を控えています。

　そして、新たな広がりをみせたクラウン全シリーズを展示するブランド旗艦店として、2023年10月に「THE CROWN（ザ・クラウン）」の展開も始まっています。1ブランド専売のお店はトヨタ初だといいます。

　すでに全国4店舗がオープンするなか、初代クラウン誕生からちょうど70周年を迎えた2025年1月7日、東京都港区に「THE CROWN 東京虎ノ門」がオープンしました。

　この虎ノ門は、1955年に初代クラウンが発表された記念すべき場所だといいます。

　そんなクラウンブランドにとっても特別な場所であるTHE CROWN 東京虎ノ門で、トヨタは新たな特別仕様車のクラウンセダン“ザ リミテッド マットメタル”を発表しました。

　この“ザ リミテッド マットメタル”は、すでにクラウンクロスオーバーとクラウンスポーツにTHE CROWN専売の特別仕様車として発売されている同シリーズの第3弾となります。

　最大の特徴は、通常のラインナップにはない専用のマット塗装を施したボディカラー「マットメタル」を採用する点にあります。

　トヨタは「THE LIMITEDを象徴する、静謐（静かで安らかなの意）な質感とボディカラー」と表現し、特別な1台であることを強調します。

　16代目クラウンの開発を担当した清水 竜太郎 チーフエンジニアは、今回の発表で次のように話します。

「ザリミテッドの第1弾としてクロスオーバーを、そして第2弾として昨年スポーツを発売しましたが、想定を超えるお申し込みをいただき、大変好評を博しております。

　マットメタルは、お手入れのしやすいマット塗装を目指し、新たに『TMコート』というマット感を損なわないコーティングを開発して、『マットは手がかかる』といったイメージを変えることにチャレンジしました。

　今回のセダンでは先行の2台に続きフルマットの特別設定色を採用し、ホイールもマットカラーとしています。

　インテリアもカラーと質感にこだわり、コンソールリッド、ドアアームレストにはブラックラスターを採用。

　黒い木目調パネルに加え、ステアリングやシフトノブにはディンプル加工を施し、特別な1台の証であるレーザー刻印などを施して、シックで上質な空間を作り上げております」

　新たに発表されたクラウンセダン“ザ リミテッド マットメタル”は、2025年春に「HEV（ハイブリッド）」と「FCEV（燃料電池車）」各モデルで発売される予定です。