日本人にとって馴染みの深い「軽トラック」は、軽自動車のコンパクトさと経済性、積載性を兼ね備えた、優れた商用車です。
　
　さらに悪路走破性も高く便利なことから、業務用のみならず趣味の相棒としても多くの人に愛用されています。
　
　そんな軽トラックの唯一の弱点は、「2人までしか乗車できない」こと。
　
「もし荷物を積み込むことができ、4人が乗車できる軽トラックがあれば最高なのに…」と考える人もいるでしょうが、実はすでにそのようなクルマが存在し、現在も販売されています。

　それがダイハツの「アトレーデッキバン」です。

　広い荷室スペースが特徴の軽ワンボックスカー「アトレー」をベースに開発されたこのモデルは、軽トラックの“荷台”にあたる「オープンデッキ」を持ち、4人乗りも可能です。

　アトレーデッキバンの荷台は、長さ880mm×幅1360mm×高さ610mmという実用的なサイズを持ち、さらにリアゲートが開閉可能で荷物の積み下ろしが容易。

　また、後部座席は用途に応じてシートアレンジが可能で、雨に濡らしたくない荷物などを載せる際に便利です。

　このように“4人乗り軽トラック”として活用できるアトレーデッキバンは、商用だけでなくレジャーにも利用されており、オーナーの趣味を反映させた個性的なカスタマイズが施したモデルも珍しくありません。

　駆動方式がフルタイム4WDのグレードも設定されているので、積載性も活かしてキャンプに特化した仕様に仕立てるなど、アウトドアとの親和性の高さも魅力です。

　本家ダイハツも過去に開催されたカスタムカーのイベントで、独自のカスタマイズを施した「アトレーデッキバン キャンパーver.」を公開しており、同車は大きな注目を集めました。

　さらにダイハツはアトレーに加え、「ハイゼット」のデッキバン仕様も提供しており、オープンデッキを備えた軽自動車を求めるユーザーの声に幅広く応えています。

　ちなみに両車の新車価格（消費税込）は132万円から206万8000円と、商用車らしく購入しやすいプライスに設定。

　今回の記事でアトレーデッキバンとハイゼットデッキバンに興味も持った人は、一度ダイハツディーラーに行き、実車を確認してみると良いでしょう。