虹色に輝く「謎のシミ」は危険な予兆!? 愛車からの「SOS」サインかも! 地面に垂れた「トラブルの予告」早急に対処すべき理由とは

「虹色のシミ」を駐車場で発見した際の「対処方法」は?

 このようなシミを駐車場で発見した際の対処方法について、自動車ディーラーに勤める整備士は以下のように話します。

「クルマの下にオイルのシミを見つけた場合、シミの位置が分かればクルマのどの箇所にトラブルが発生しているのかを推察することが可能です。

 例えばフロント側にシミがあればエンジンオイルの漏れを疑い、FR車や4WD車のリア側にあればミッションオイルやデフオイルを疑って調べます」

「虹色のシミ」を駐車場で発見した際の「対処方法」は?
「虹色のシミ」を駐車場で発見した際の「対処方法」は?

 また、シミのサイズが直径数センチほどの小さなものであれば、流れたオイルの量は1、2滴ほどと推測され、エンジンのヘッドカバーやパワステオイルのタンクのガスケットなど、密閉性を保つゴム部品が劣化したことによる「オイルにじみ」レベルだと考えられるとのこと。

 しかしシミの直径が数十センチなど、もはや水たまり(油だまり)となっている場合には明らかに危険です。

 このレベルに陥ると、オイルの配管やパーツの破損を原因とする著しい漏れだと想定されるため、決してクルマを動かさずディーラーや整備工場に連絡したり、ロードサービスを呼んで移動させる必要があります。

 もしもこのままの状態で放置したり走らせてしまった場合、まず車両火災の可能性が高くなります。

 漏れ出したオイルがマフラーのような高温となったパーツに触れると発火することがあり、実際にJAF(日本自動車連盟)でも車両火災の原因のひとつとして注意を呼びかけています。

 さらにオイルが漏れているということは、原因となっている機構がスムーズに動作しない可能性もあるため、エンジンに致命的な損傷を招いたりブレーキが利かなくなるほか、ミッションが変速できなくなったり駆動輪に力が伝わらないということも考えられます。

 もちろんオイルが漏れているような状態のクルマは車検も通りません。

 よって、雨の日に駐車場で虹色のシミを見つけた場合、愛車がSOSサインを出しているかもしれないと考えて、早めに対処したほうが良いでしょう。

※ ※ ※

 駐車場で見つかるシミには、オイルを原因とするもののほか、エンジンを冷却する冷却水(クーラント)の漏れや、エアコンの結露で発生した排水の場合もあります。

 もしも冷却水の場合は、独特な匂いや赤や緑などの色が着色されているため判別しやすくなっていますが、冷却水が不足すればオーバーヒートが起きる可能性があるため、オイル漏れと同様に早めの対処が必要です。

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