先述のように、ゴールド免許は「誕生日の41日前から過去5年間無事故・無違反であること」が条件のひとつです。

　そのため、何らかの事故や違反を起こすとゴールド免許ははく奪となり、一般的なブルーの免許に格下げとなります。

　そしてゴールド免許に戻るには、再び条件を満たさないといけません。

　ただし、事故のうち「物損事故」は行政処分・刑事処分が下されないため、ゴールド免許には影響しません。

　しかし飲酒運転による物損事故や、物損事故を起こしたのに対応せずに放置する「当て逃げ」は、刑事責任や行政責任に問われ、ゴールド免許は保持できなくなるのです。

　このように、ゴールドからブルーに格下げされる事例は、事故や違反を犯した場合が大半ですが、一方で、事故や違反がないのに格下げになる条件もあります。

　それが「免許の失効」です。

　免許証には有効期間が定められており、更新することで引き続き免許を所有できます。

　そして更新は、更新期限年の誕生日前後1か月（トータル2か月間）なので、この期間内に更新しないと免許は失効します。

　免許を失効すると、「運転免許証を5年以上継続して保有している」というゴールド免許の条件を満たせなくなるため、たとえ指定の期間内に再交付手続きを行ったとしても、ブルー免許からの再出発となってしまうのです（ただし入院など、やむを得ない理由で更新できなかったと判断されるケースでは、ゴールド継続となります）。

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　様々なメリットのあるゴールド免許ですが、事故や違反だけでなく「失効」でも格下げとなってしまいます。

　せっかく長期間にわたって無事故・無違反を守ってきたのに、うっかりブルーに戻るのは悲しいもの。

　再交付の手続きなど面倒な対応を避けるためにも、自身の免許証の有効期間がいつまでなのかをしっかり把握しておき、更新時期が来たら早めに手続きするようにしましょう。