日産は2024年1月12日から3日間開催される「東京オートサロン2024」へブース出展を行います。
　
　開催を前に、初披露する予定のコンセプトカー4台を先行公開しました。

　日産ブースでは、「Disaster Support Mobile-Hub」「X-TRAIL CRAWLER CONCEPT」「MARCH Patissier CONCEPT」「ROOX BEAMS CUSTOMIZED CONCEPT」の4台のコンセプトが披露されます。

　Disaster Support Mobile-Hub（以下DSMH）は、商用バン「キャラバン」をベースにした、緊急・災害時には防災拠点にもなる支援車両（Mobile-Hub）を提案するクルマだといいます。

　DSMHは現場にて変形・展開することで、「防災本部」「多機能ルーム」「防音個室」「サポートエリア」など、4種類の空間を創出することが可能です。

　2023年9月に日産が発売した「ポータブルバッテリー from LEAF」を17台搭載し、情報収集や発信、スマートフォンの充電、救護や調理などが可能なほか、1.5インチのリフトアップを施し、電動ウインチやソーラーパネルなども装備しています。

　X-TRAIL CRAWLER CONCEPTは、中型SUV「エクストレイル」をベースに、メーカー自ら“魔改造”を施したモデルで、オフロードテイストとタフギア感をさらに高めたコンセプトカーです。

　エクステリアでは傾斜がきつく険しい地形をクルマで走破するロッククローリングの世界を表現したといい、マットピンクとマットグリーンの2トーンが施され、「e-POWER」や「e-4ORCE」などの電動化技術をモチーフにしたテクスチャがあしらわれました。

　さらに、極端なリフトアップや極めてワイドなオーバーフェンダー、専用前後パンパー、ルーフボックス、ルーフLEDライトが装着されています。

　ラゲッジエリアには消火器やスペアタイヤ、スタックボードが装備され、新たな収納スペースが設けられており、道具感を高めています。

　MARCH Patissier CONCEPTは、すでに生産を終了したベーシックコンパクトカー「マーチ」（2016年式・8.7万キロ走行）をベースに中古車の楽しみ方を提案するモデルだと説明します。

「夢を追う若者のライフスタイルに寄り添うクルマ」であることをプロジェクトコンセプトとして掲げ、その表現として実在するパティシエである高橋初姫氏（UZUKI sweets shop・徳島県阿南市）をテーマに、カスタマイズが施されました。

　内外装のパーツは必要に応じて新品交換し、新車レベルに仕上げたほか、木目やピスタチオグリーン、ゴールドのアクセントを随所に取り入れるなど高橋氏の店舗と同じ世界観を表現。

　マルシェとして出展できるよう、「ポータブルバッテリー from LEAF」から電源が供給される冷蔵庫や、メニューを記載できる脱着可能な黒板、屋根にはルーフラックを装着しました。

　ROOX BEAMS CUSTOMIZED CONCEPTは、2023年6月にマイナーチェンジしたばかりの軽スーパーハイトワゴン「ルークス」をベースに、セレクトショップ「BEAMS」がカスタムを監修したコンセプトカーです。

「思わず出かけたくなるクルマ」をコンセプトに、デニム素材を内外装のテーマに使用。

　エクステリアはデニムをイメージしたグレージュとネイビーの2トーンとし、「セルビッチ（セルビッジ）」と呼ばれる伝統的な裏面端部の処理をモチーフにした意匠を採用しました。

　シートやフロアカーペットにはBEAMSのデニム生地を実際に使用したほか、デニムの特徴でもある数多くのポケットもそのまま設けています。

　このほか、2024年3月に開催されるフォーミュラE大会に参戦するマシン「NISSAN e-4ORCE 04」、「GT-R NISMO」「フェアレディZ NISMO」「スカイライン NISMO」のNISMOロードカー3タイプも展示されます。

　日産モータースポーツ＆カスタマイズ（NMC）が手掛ける「AUTECH（オーテック）」ブランドでは、エクストレイルおよび中型ミニバン「セレナ」をベースとした「X-TRAIL AUTECH SPORTS SPEC CONCEPT」と「SERENA AUTECH SPORTS SPEC CONCEPT」を出展予定です。

※　※　※

　東京オートサロン2024は2023年1月12日から14日まで、幕張メッセ（千葉市美浜区）で開催されます。

　日産では東京オートサロン2024までに特設サイトを開設し、展示車両の情報を掲載するほか、当日は公式SNSアカウントやYouTubeチャンネルなどで、ブースの様子などを投稿する予定としています。