2023年9月27日、日産が中国で展開している「ヴェヌーシア」ブランドは、公式SNSアカウントを通じて、新型SUV「VX6」の第一号車がロールオフされたと発表しました。

「ヴェヌーシア」は日産が中国の東風汽車と設立した「東風日産」のブランド。誕生したのは2010年で、日産のコンパクトカー「ティーダ」や「マーチ」、「シルフィ」、「ムラーノ」などとプラットフォームを共有する車種を展開していましたが、2020年にはヴェヌーシア初となる独自車種「星」を発売。翌2021年には「V-オンライン」が登場しています。

　そんなヴェヌーシアブランドの新たなBEVとして近々登場することが明らかになっていた新型VX6の第一号車が、ロールオフされたと発表されました。

　このクルマについて、正式なリリースは行われていませんが、中華人民共和国工業情報化部（通称：工信部）のサイトを通して、車種の詳細が明らかとなっています

　これによるとVX6は、ミドルサイズのSUV。2022年12月に開催された広州モーターショー2022で披露された「Ve コンセプト」の量産モデルと見られます。

　エクステリアでは、細かく分割されたヘッドライトやグリルレスのデザインが特徴的で、先進的な印象を与えます。

　ボディサイズは全長4658mm×全幅1890mm×全高1656mm、ホイールベース2850mmとなっており、国内で販売されるクルマで言えば日産「アリア」よりも少し大きいサイズ感です。

　パワートレインには最高出力214馬力のモーターが搭載されます。これに組み合わされるバッテリーはCATL製のリン酸鉄リチウムイオン電池ですが、バッテリー容量と航続距離など詳細は不明です。

　詳細は未だ不明な部分も多いVX6ですが、第一号車がロールオフされたということは、まもなくの発表が期待されます。