トヨタが販売している「グランエース」。元々は高まる送迎需要に対応するべく発売されました。
　
　現在ではその目的通り、様々な場所で活躍しているのを見かけます。その一方でトヨタはグランエースを水素仕様（FCグランエース）に仕立てたモデルをいくつも施策していますが、なかでも見た目がド派手なモデルが存在します。

　現在市販されている水素を燃料とするモデルとして、トヨタは燃料電池車（FCEV）の「ミライ」を展開してます。

　また同時に水素社会を実現すべく前述のグランエースや「ハイエース」、「コースター」といったバンの試作車をミライのFCユニットなどをベースに製作。

　これを用いて地方自治体や各団体に水素社会の実証実験のひとつとして提供しています。

　世の中で最初に注目されたのは、2021年1月に開催された箱根駅伝でひっそりと走行していたFCグランエースです。

　その後もFCグランエースには様々な仕様が展開され、走行面や内装の使い勝手が進化しています。

　ボディカラーは黒や白が基本ですが、用途に応じてラッピングが行われているようです。

　また内装では、前席と後席の間にパーテーションやモニターが設置された「会議室仕様」、後席エリアで会議を行い荷室には木目調キャビネットを配置した「会議＋プライベート空間仕様」など様々なものが存在します。

　これら以外にも様々なイベントでの運営に使われることもあり、例えば、2023年3月12日に開催された「名古屋ウィメンズマラソン2023」でテレビ局の中継総務車として使われたこともあります。

　このFCグランエースの見た目は「ド・ピンク」と言えるラッピングカラーが施されている他、リアガラスには「この車は水素で走っています」というステッカーも貼られていました。

　従来のグランエースは基本的に落ち着いたボディカラーが多いですが、このウィメンズマラソン仕様とも言えるFCグランエースの存在感は見るものを魅了します。

　なおこのド・ピンクFCグランエースは、2023年5月26日-28日に開催された「スーパー耐久シリーズ 富士24時間レース」にも展示されました。

　実車を見たユーザーからは「インパクトが強い！」、「色もスゴいけど、これが水素で動いているんですね」といった声が聞かれました。