ユーザーの想いが届けば…市販化も？ 「クルマの未来を変えていこう」 まずは「ミライ」から？

　トヨタは「ミライ」の未来的な提案とも言える「ミライスポーツ」を富士24時間レースで世界初公開しました。
　
　ユーザーからの反響はどうだったのでしょうか。

　水素を燃料とするFCEV専用モデル（燃料電池車）のミライ。

　初代モデルが2014年、2020年に現行となる2代目が登場しています。

　現行ミライのエクステリアは、低重心で伸びやかなプロポーションを実現。

　ボディサイズは全長4975mm×全幅1885mm×全高1470mm、ホイールベース2920mm、最低地上高155mmとなっています。

　さらに、足元には20インチタイヤを装着することでダイナミックさと軽快感を付与。走行面では、走る楽しさを持つクルマづくりに徹底的にこだわっています。

　今回、富士24時間レースで世界初公開となったミライスポーツは、トヨタとしてのひとつの提案だと言います

　ボディカラーは「GRカローラ」などに使われる「マットスティール」を採用。フロントやサイドなどには黒×灰色の「MIRAI SPORT」や「FCEV」のステッカーが貼られることで独特の雰囲気を出しています。

　フロントには純正と異なるバンパーデザインを採用することで、全長がバンパー形状により前後で20mm長くなっています。

　さらにボンネットやトランクはカーボン素材に置き換わっている他、リアにはこのために制作された「MIRAI SPORT」のクロームエンブレムも装着するなど、細部までこだわったようです。

　足元には、純正と異なる21インチホイールに「パイロットスポーツ S 5（245／40R21）」を組み合わせており、足回りもスポーティなものに変えており、車高は20mmダウンしています。

　シートは、純正からスポーツ用に変更されるなど、全体的にスポーティさが増しました。
　
　ミライスポーツを製作した背景について「今回のミライスポーツは、今後クラウンセダンが登場した際にキャラクターの違いを示すひとつの提案として製作しました。お客様の反響によって今後市販化出来るかが変わってきます」と説明しています。

　実際に実車を見たユーザーからは「色も良いし、顔のデザインがカッコいい」、「このデザインカッコいい」、「このデザインは欲しい」といった声が見られました。

　またとあるユーザーは「ミライと言うと環境に良いエコカーというイメージでしたがこのモデルは『スポーツ』ということでデザインはカッコいいですし、ちょい悪な雰囲気が良いと思います」と話しています。

　展示ブースでは「MIRAI SPORT CONCEPT」の「CONCEPT」文字をユーザーがシールで隠すと「市販化出来る!?」という「市販化応援パネル」が置かれており、初日はすぐに「CONCEPT」の文字が消えたと言います。

　そうしたこともあり、今後「ちょい悪セダン」が市販化される日も近いかもしれません。