福井県永平寺町で運行開始

　自動運転レベル4の移動サービスが、全国で初めて福井県永平寺町で始まります。

　国土交通省と経済産業省は、同町で遠隔型自動運転システムを用いた自動運転車の技術・サービスの実証実験を進めてきました。

　この実験には、産業技術総合研究所が開発した自動運転車が使われていますが、2023年3月30日、国土交通省中部運輸局はこの車両について、道路運送車両法に基づき、運転者を配置しないレベル4での自動運転車として全国で初めて認可しています。

　また、第三セクターのまちづくり株式会社ZENコネクトの自動運転移動サービスについては、中部運輸局福井運輸支局が5月2日付で、全国で初めて、道路運送法に基づきレベル4自動運転による自家用有償旅客運送の登録を行いました。

　さらに同社は、5月11日、福井県公安委員会から全国で初めて、道路交通法に基づき、レベル4自動運転を行うことの許可を取得しました。

　これらの認可・登録・許可により、レベル4での自動運転移動サービスが5月下旬に始まります。

　車両はヤマハ発動機製電動カートをベースに自動運転機能を追加。鉄道の廃線跡を活用した町道「永平寺参ろーど」で、約2kmに敷設した電磁誘導線に沿って12km／hで走ります。

　運行業務は町から委託されたZENコネクトが担当。土休日の10時から15時にかけて定時運行。利用料金は大人100円、子ども50円です。